理由:「消費税の減税」と「財政出動」に反対するため
2024年の衆院選で落選しました。2016年10月の本会議で、財政について議論していました。
赤字国債に頼ることなく
土井議員は、まず国債について議論しました。国債とは、税収だけでは予算に届かないため、政府が資金調達するために発行する債券をいいます。
…消費税率10%への引き上げを延期する理由を財務大臣にお伺いいたします。社会保障と税の一体改革を着実に進め、社会保障の充実、安定化を早期に実現することが必要であります。
このため、赤字国債に頼ることなく、しっかりと財源を確保した上で、優先順位をつけながら社会保障の充実を行うことが重要であります。
第192回国会 衆議院 本会議 第5号 平成28年10月18日
土井議員は、社会保障の財源を国債に頼ってはならない、と主張しました。

上のグラフは、長期債務残高と国債の金利を示したものです。国債は超低金利の状態にあるため、国債を発行しても何ら支障ありませんでした。
消費税を10%に引き上げ…る必要があります
次に、消費マインドについて議論しました。
社会保障と税の一体改革を進め、国民から信頼される社会保障制度を確立することは、国民の将来不安を払拭し、消費マインドにも好影響を与えるものと考えます。
これに加えて、財政への信認を確保するためには、平成31年10月に消費税率を10%に引き上げ、2020年度のプライマリーバランス黒字化の目標を実現する必要があります。そこで、財務大臣に財政健全化目標の実現に向けた御決意をお伺いいたします。
第192回国会 衆議院 本会議 第5号 平成28年10月18日
土井議員は、消費税を上げると、財源に対する不安が払拭されるため、消費マインドが活発になる、と主張しました。

上のグラフは、各国における家計消費の伸び方を比較したものです。日本は、世界最低水準の伸び率でした。政府は本来、冷え込んだ消費を回復させるために減税すべき所を、逆に増税し続けました。
名目GDPは過去最高水準となり
2019年6月の本会議で、経済成長について議論しました。
…麻生大臣に対する不信任決議案に対しまして、断固反対の立場から討論を行います。
…財務大臣として、これまで、機動的な財政政策を始めとした三本の矢により、名目GDPは過去最高水準となり、有効求人倍率は2年にわたり47全ての都道府県で一倍を超え、高水準の賃上げも続いております。
第198回国会 衆議院 本会議 第31号 令和元年6月21日
土井議員は、名目GDPの増加を経済政策の実績としてアピールしました。

上のグラフは、各国の成長率を比較したものです。日本の成長率は、世界で最も低く、アピール材料になり得ませんでした。
新規国債発行額は約12兆円減り
次に、プライマリー・バランスについて議論しました。プライマリー・バランスとは、歳出を税収の範囲で賄うというルールで、政府支出を抑え込むために設けられています。
財政面では、国、地方を合わせた税収は28兆円ふえる一方、新規国債発行額は約12兆円減り、2015年度のプライマリーバランス赤字半減目標も達成をいたしました。
さらに、麻生大臣は、新経済・財政再生計画のもとで財政健全化目標の実現に向けて取り組まれておりますが、財政を健全化し、世界に冠たる社会保障制度を次世代に引き渡し、国民の将来不安を解消していくための改革は、一瞬の間断も許されないものであります。
第198回国会 衆議院 本会議 第31号 令和元年6月21日
土井議員は、政府支出を抑制できたことをアピールしました。

上のグラフは、各国の政府支出の伸び方を示したものです。土井議員のこうした議論によって、日本は世界最低水準の伸び率になりました。
議論の内容に基づき「以外に投票する」議員に分類しました。
2024衆院選の得票率
得票率36.8%の次点で落選しました。
(有効投票数222,918票 投票率51.21%)
当選者と次点 | 票数 |
---|---|
岡本 章子※ (立民) | 51.7% (115,142票) |
土井 亨 | 36.8% (82,924票) |
※衆議院インターネット審議中継及び総務省選挙関連資料 参照
本記事に掲載されている経済のグラフ