理由:「自由貿易」に賛成するため
2024年の衆院選で落選しました。2013年4月の予算委員会で、経済成長について議論していました。
アベノミクスによってGDPがふえることは大変喜ばしい
伊藤議員は、GDP(1国の経済規模のこと)について議論しました。
私は、経済をよくするとかは大事ですけれども、それは究極の目的ではないと思うんですね。むしろ、方法であろうと思うんです。ちなみに、1955年のGDPと2011年のGDPを比較すると、名目で55倍になっております。
その間、大体インフレが6倍ですので、実質では9.17倍ということです。人口がふえているのを割ると、大体6.4倍、1人当たりのGDPがふえたということになります。
しかしながら、どうでしょう、1955年の日本人と今の日本人と比べて、必ずしも6.4倍幸せになったとは言いがたいんじゃないでしょうか。ですから、アベノミクスによってGDPがふえることは大変喜ばしいんですけれども、その先にある日本の国の理想の姿、そしてまた、今、21世紀という時代を見ると、やはり量的拡大ということから、それぞれの地域に合った質的充足という方向にパラダイムシフトすべきだろうと私は思うんですね。
第183回国会 衆議院 予算委員会 第23号 平成25年4月16日
伊藤議員は、GDPが成長しても幸福になるとは限らない、と主張しました。

上のグラフは、各国の成長率を比較したものです。日本は、世界最低水準の成長率でした。伊藤議員の「GDPが増えている」という認識がそもそも違っていました。
苦労して日本がある意味では最終的に主導してきた
2020年11月の外務委員会で、TPP11について議論しました。TPP11とは、太平洋に面する11ヵ国(カナダ、オーストラリア、マレーシア等、アメリカは離脱した)との貿易協定です。
TPP11、苦労して日本がある意味では最終的に主導してきたわけでありますけれども、ここにバイデン新大統領ということも含め、アメリカや、あるいはイギリスやほかの国が加わる可能性というのはどれぐらいあると考えているか。
第203回国会 衆議院 外務委員会 第2号 令和2年11月13日
伊藤議員は、日本の努力によってTPP11が結実した、と主張しました。

上のグラフは、TPP11に加盟しなかった場合と、加盟した場合の政府試算を比較したものです。政府の試算は、赤字の純輸出に内需増加分をふかすことで、GDPの押し上げ効果を水増ししていました。
もう少しで締結に行きそうなRCEP
続いてRCEPについて議論しました。RCEPとは、TPP11より5か国多い、東アジア16か国(中国やインド、韓国など)との貿易協定をいいます。
日本にとって、やはり東南アジア諸国との関係は非常に重要だと思いますし、またインドとの関係も重要だと思います。
そして、もちろん中国、韓国との関係も重要であります。そういった中で、TPP11プラスアルファ、そして、今だんだん進んできて、もう少しで締結に行きそうなRCEPとの関係をどのように見ているのか。
第203回国会 衆議院 外務委員会 第2号 令和2年11月13日
伊藤議員は、RCEPの締結を積極的に推進しました。

上のグラフは、RCEPに加盟しなかった場合と、加盟した場合の政府試算を比較したものです。政府はTPP11と同じ手口で、GDPの押し上げ効果を水増ししていました。
議論の内容に基づき「以外に投票する」議員に分類しました。
2024衆院選の得票率
得票率33.4%の次点で落選しました。
(有効投票数196,339票 投票率52.37%)
当選者と次点 | 得票率 |
---|---|
安住 淳※(立民) | 52.1%(102,229票) |
伊藤 信太郎 | 33.4%(65,616票) |
※衆議院インターネット審議中継及び総務省選挙関連資料 参照
同じ選挙区から出馬する現職 本記事に掲載されている経済のグラフ