理由:「財政出動」に反対するため
2,021年の衆院選で落選しました。2,020年2月の予算委員会で、経済と財政について議論していました。
実質のGDP成長率は、過去30年近くにわたって1%程度
当日、エコノミストの小林慶一郎氏が講義を行っていました。
まず、現状でございますが、(経済の)低成長と低金利が長い間定着しているというのが日本の状況だと思います。実質のGDP成長率は、過去30年近くにわたって1%程度、現在も1%弱の状態になっている。
第201回国会 衆議院 予算委員会公聴会 第1号 令和2年2月21日
小林氏は、日本の実質GDP成長率が1%しかない、と説明しました。
上のグラフは、各国の実質GDPを示したものです。日本は、世界最低水準の成長率でした。
金利が成長率よりも低い状態というのは…プラスの面がある
次に小林氏は、国債の金利について議論しました。
低い成長は財政運営にとって非常に悪いわけですが、ちょっと奇妙なことは、ここ数年定着している、金利が成長率よりも低い状態というのは、これは財政にとってややプラスの面があるわけですね。…
成長率の方が金利より高ければ、借金の比率というのは伸びていかないわけであります。
第201回国会 衆議院 予算委員会公聴会 第1号 令和2年2月21日
小林氏は、国債の金利が世界最低水準の実質GDP成長率を下回っているため、このまま低成長を維持するべきだ、と主張しました。
上のグラフは、長期債務残高と国債の金利を示したものです。小林氏は、国債の0金利を上回る成長率であれば、たとえ低成長でも構わない、と主張しました。
金利の方が低いときにはこれでいいよね
これに対して岡本議員が、次のように議論しました。
確かに、実質GDPの成長率と実質金利との関係というのは、極めて大きな、財政的に、そしてまた将来にわたって日本のとるべき経済政策にも影響があるということはわかるわけでありますが、…現状と言われる金利とGDPのあの比を見たときに、金利の方が低いときにはこれでいいよねと。
第201回国会 衆議院 予算委員会公聴会 第1号 令和2年2月21日
岡本議員は、国債の金利がいずれ上昇するかもしれない、と主張しました。
上のグラフは、日本と外国の国債金利を示したものです。日本の国債は、世界で最も低い金利を記録しており、世界で最も安全な資産でした。
私もそういうことを心がけて政策は立てていくべきじゃないかな
次に、プライマリー・バランスについて議論しました。プライマリー・バランスとは、歳出を税収の範囲で賄うというルールで、政府支出を抑え込むために設けられています。
金利が上がってきてしまった場合には、より厳しいプライマリーバランスの黒字化が必要であり、なおかつ、場合によっては、インフレか、どちらかが制御不能にという大変刺激的な表現が使われておったわけであります。
…そう機動的にころころ変えるわけにもいかないという中で、やはりベーシックにやっていかなきゃいけないことというのがあるんじゃないか、こう思うわけですが、それはやはりプライマリーバランスの黒字化を目指していく…
…常にその目指していく方向性にあるということであって、余裕が出てきたからといって野方図に使ってはいけない、こういう御示唆でありますね。うなずいていただいている、ありがとうございます。ぜひ私もそういうことを心がけて政策は立てていくべきじゃないかなと思っているわけであります。
第201回国会 衆議院 予算委員会公聴会 第1号 令和2年2月21日
岡本議員は、たとえコロナで経済が悪化している状況にあっても、プライマリー・バランスを守るべきだ、と主張しました。
上のグラフは、各国の政府支出の伸び方を示したものです。岡本議員のこうした議論によって、日本は世界最低の伸び率になりました。
議論の内容に基づき「以外に投票する」議員に分類しました。
2,017年選挙の情勢分析
得票率40.9%で当選しました。
(有効投票数219,816票 投票率51.95%)
当選者と次点 | 得票率 |
---|---|
長坂 康正※(自民) | 47.5% (104,419票) |
岡本 充功 (比例当選) | 40.9% (89,908票) |
※衆議院インターネット審議中継及び総務省選挙関連資料 参照
2,021年の選挙結果
得票率47.3%の次点で落選しました。
(有効投票数227,935票 投票率53.98%)
当選者と次点 | 得票率 |
---|---|
長坂 康正※ | 52.7% (120,213票) |
岡本 充功 (落選) | 47.3% (107,722票) |