理由:「財政出動」に反対するため
2,021年の衆院選で落選しました。2,018年2月の本会議で、財政について議論していました。
財政健全化目標も先送りになり
生方議員は、まずプライマリー・バランスについて議論しました。プライマリー・バランスとは、歳出を税収の範囲で賄うというルールで、政府支出を抑え込むために設けられています。
…さきの衆議院選挙で、総理は、社会保障と税の一体改革によって決定された消費税の引上げに伴う徴収増加分について…使途を大きく変更いたしました。
その結果、財政健全化目標も先送りになり、…内閣府の…試算では、プライマリーバランス黒字化目標の達成は、当初の目標から2年おくれ、2,027年まで遠ざかることとなりました。何度も先送りしてきたこれまでの経過からいえば、この目標すら達成は難しいと言わざるを得ません。
第196回国会 衆議院 本会議 第5号 平成30年2月13日
生方議員は、税収を国債の返済に回さなかったことで、プライマリー・バランスの目標期限が遅れてしまった、と主張しました。
上のグラフは、各国の政府支出の伸び方を示したものです。生方議員のこうした議論によって、日本は世界最低の伸び率になりました。
税収が大幅にふえることは予想しづらい
次に、税収について議論しました。
高齢化に伴い、今後も(政府の)支出はふえ続けることが予想されます。
それに引きかえ、税収が大幅にふえることは予想しづらい状況です。そうであれば、きちんとした将来像を示し、甘い見通しを繰り返すのではなく、真剣に、あるべき税負担について国民に示すことが責任ある政府の態度だと考えます。
第196回国会 衆議院 本会議 第5号 平成30年2月13日
生方議員は、税収がこれ以上伸びることはないだろう、と主張しました。
上のグラフは、各国の成長率を比較したものです。日本は、世界最低の成長率でした。その結果、税収が全く増えませんでした。
依然として2%目標を掲げたまま
さらに、物価上昇率について議論しました。物価上昇率とは、物価が1年間で上昇する割合をいいます。
…デフレ脱却のためと称して、日銀は大規模な金融緩和を実施し、マイナス金利まで導入いたしました。しかし、目標とした物価上昇2%は、ついに見果てぬ夢と終わってしまいそうです。
EUや米国では既に金融緩和から脱出しつつあります。ところが、日本では依然として2%目標を掲げたままで、真っ当な出口論争が行われておりません。
第196回国会 衆議院 本会議 第5号 平成30年2月13日
生方議員は、物価上昇率2%の目標は不適切である、と主張しました。
上のグラフは、各国の物価上昇率を比較したものです。日本は、世界最低の0%でした。それに対して、外国は約2%のペースで上昇しました。
国債が暴落する
最後に、国債について議論しました。国債とは、税収だけでは予算に届かないため、政府が資金調達するために発行する債券をいいます。
財政規律がないがしろにされたまま超金融緩和政策を続けていけば、いつか、円が急落するとか国債が暴落するとか、不測の事態が起こる危険があります。
第196回国会 衆議院 本会議 第5号 平成30年2月13日
生方議員は、このまま国債の発行を続けていくと、金利が急騰する、と主張しました。
上のグラフは、長期債務残高と国債の金利を示したものです。国債は超低金利の状態にあるため、国債を発行しても何ら支障ありませんでした。
議論の内容に基づき「以外に投票する」議員に分類しました。
前回選挙の情勢分析
得票率37.2%の次点で当選しました。
(有効投票数175,450票 投票率49.61%)
当選者と次点 | 得票率 |
---|---|
渡辺 博道※ (自民) | 43.5% (76,323票) |
生方 幸夫 (比例当選) | 37.2% (65,281票) |
※衆議院インターネット審議中継及び総務省選挙関連資料 参照
2,021年選挙の情勢分析
得票率14.8%の4位で落選しました。
(有効投票数190,120票 投票率52.99%)
当選者と次点 | 得票率 |
---|---|
渡辺 博道※ (自民) | 42.5%(80,764票) |
藤巻 健太(維新、比例当選) | 25.7%(48,829票) |
生方 幸夫※ (落選) | 14.8%(28,083票) |