理由:「財政出動」に反対するため
2021年の衆院選で当選しました。2022年2月の財務金融委員会で、財政について議論していました。
債務超過…ということも考えられます
藤巻議員は、まず国債について議論しました。国債とは、税収だけでは予算に届かないため、政府が資金調達するために発行する債券をいいます。
令和3年度上期の日銀保有国債の平均利回りは0.226%です。これ以上利回りが上昇すれば、日銀の保有国債に評価損が生まれることになります。
…その御答弁の中で(黒田)総裁は、日銀は簿価会計をしているから、評価損も出なければ、債務超過にならないと御答弁されておりましたが、信用リスクは、信用を供与する方が自分の方法で評価するものです。
…私の質問の趣旨としては、格付機関であったり外資系の金融機関が時価会計で評価したときに信用が失われてしまうということですので、今のお答えもやはりちょっと、簿価会計だから大丈夫で、これからもしっかりやっていくというふうにしか聞こえなかったので、そこの部分はちょっとどうかなと思うんですけれども。債務超過、やはりこれに陥ってしまう可能性、時価会計ですと、ということも考えられますので、引き続き注視させていただきます。
第208回国会 衆議院 財務金融委員会 第5号 令和4年2月16日
藤巻議員は、国債の金利が上昇して政府が債務超過に陥るかもしれない、と主張しました。

上のグラフは、長期債務残高と国債の金利を示したものです。国債は超低金利の状態にあるため、国債を発行しても何ら支障ありませんでした。
十分にあり得るのではないでしょうか
再度、国債について議論しました。
しかし、昔のように短期債や政府短期証券しか保有していなかった時代とは異なり、昨年12月末時点で保有している国債の大部分は長期国債です。
長期国債は、固定金利で、満期が来るまで利回りは変わりません。そんなにたくさん国債の満期が来るとは思いませんが、それでも受取利息が十分に上がるとお考えでしょうか。やはり、債務超過に陥る可能性、十分にあり得るのではないでしょうか。
第208回国会 衆議院 財務金融委員会 第5号 令和4年2月16日
藤巻議員は、国債の金利が上昇する可能性があるだろう、と主張しました。

上のグラフは、日本と外国の国債金利を示したものです。日本の金利は、世界で最も低い水準でした。
私の方でも注視させていただきたい
次に、国債の発行額について議論しました。
もちろん、(国債の収支が)赤字になるとは限らないというようなお話でしたけれども、逆をつくと、やはり、赤字になってしまう、債務超過になるということも十二分に考えられると思います。やはり、保有長期国債、これだけかなり多いと、逆ざやになってしまうということも当然考えられると思います。
その場合、やはり非常に大きな事態ですので、当然、日銀としてもシミュレーションをしっかりとやっていかなければならないと思っております。引き続き私の方でも注視させていただきたいと思っております。
第208回国会 衆議院 財務金融委員会 第5号 令和4年2月16日
藤巻議員は、国債の発行額が増えないよう、政府予算の規模を注視していく、と述べました。

上のグラフは、各国の政府支出の伸び方を示したものです。藤巻議員のこうした議論によって、日本は世界最低水準の伸び率になりました。
議論の内容に基づき「以外に投票する」議員に分類しました。
2024衆院選の得票率
得票率14.7%の3位で比例当選しました。
(有効投票数207,835票 投票率51.67%)
当選者と次点 | 得票率 |
---|---|
安藤 じゅん子※(立民) | 34.4%(71,555票) |
渡辺 博道(落選) | 33.8%(70,215票) |
藤巻 健太(維新、比例当選) | 14.7%(30,472票) |
本記事に掲載されている経済のグラフ