理由:「財政出動」に反対するため
2020年11月の予算委員会で、経済と貿易について議論していました。
ずるずると後退を続けている
斎藤議員は、まず日本の経済成長について議論しました。
経済、産業にかかわる、私が長年懸念をしていることにつきまして御質問させていただきたいと思います。
この20年、30年の単位で日本の経済や産業を眺めてみますと、残念ながら世界における地位というのはずるずると後退を続けているということに関して、私は危惧を覚えております。
アベノミクスで立て直しというところがあったわけでありますけれども、長いトレンドで見た場合には、残念ながら我が国産業は競争力を徐々に失い続けているということを大変憂慮しているわけであります。
第203回国会 衆議院 予算委員会 第4号 令和2年11月25日
斎藤議員は、外国から見ると、日本の成長率は低い、と主張しました。

上のグラフは、各国の成長率を比較したものです。斎藤議員のいう通り、日本は、世界最低水準の成長率でした。
やれるだけのことをやってきた
経済政策は、日銀の金融政策と政府の財政政策に大別されます。斎藤議員は、この2つの政策について議論しました。
…では、政府は無策だったのかといいますと、振り返ってみますと、小渕政権のときには、公共事業で何とか盛り上げるということで、世界一の借金王と言いながら、財政出動で何とか経済をと努力をしてきました。
…また、安倍総理になってからも、異次元の金融緩和ということで、金融政策で何とか盛り上げようという面もやってきました。
つまり、この間、政策においても、マクロ経済政策的なものはやれるだけのことをやってきたということは言えるんだろうと思います。
第203回国会 衆議院 予算委員会 第4号 令和2年11月25日
斎藤議員は、どちらの政策も限界まで取り組んできた、と主張しました。

上のグラフは、各国の政府支出の伸び方を比較したものです。日本は、世界最低水準の伸び率でした。そのため、財政政策は全く不十分でした。
経済連携地域をつくろうという努力をしてきました
次に、TPPについて議論しました。TPPとは、太平洋に面する12ヵ国(アメリカ、カナダ、オーストラリア、マレーシア等)との貿易協定をいいます。
…その後、日本は、2国間ですとか、あるいは地域での経済連携を深めるというアプローチをとって、そっちで自由化を進めようというふうにしてきました。
一つがTPPでした。アメリカを含めて、成長著しいアジア太平洋の12カ国で、世界の経済規模の4割を占める世界最大級の経済連携地域をつくろうという努力をしてきました。
第203回国会 衆議院 予算委員会 第4号 令和2年11月25日
斎藤議員は、日本がTPPの実現に大きく貢献した、と主張しました。

上のグラフは、TPPに加盟しなかった場合と、加盟した場合の政府試算を比較したものです。政府の試算は、赤字の純輸出に内需増加分をふかすことで、GDPの押し上げ効果を水増ししていました。
直接間接に携わってきた者にとっては感無量のところがあります
次に、RCEPについて議論しました。RCEPとは、東アジア16か国(中国やインド、韓国など)との貿易協定をいいます。
そして、RCEPで、東南アジア10カ国とオーストラリア、ニュージーランド、日中韓、そしてインドを含めた16カ国で、この肝は、インドと中国が入っているというところが肝で、これも推進してきました。そして、ヨーロッパとは、日EU、これを推進してきました。
これらが一応、今、全部、RCEPで完成をしたということについては、私、直接間接に携わってきた者にとっては感無量のところがあります。
第203回国会 衆議院 予算委員会 第4号 令和2年11月25日
斎藤議員は、RCEPが実現したことを感慨深く振り返っていました。

上のグラフは、RCEPに加盟しなかった場合と、加盟した場合の政府試算を比較したものです。TPPと同じ手口で、GDPの押し上げ効果が水増しされました。
議論の内容に基づき「以外に投票する」議員に分類しました。
2021年衆院選の得票率
得票率55.0%で当選しました。
(有効投票数231,939票 投票率54.54%)
当選者と次点 | 得票率 |
---|---|
齋藤 健 | 55.0% (127,548票) |
竹内 千春 (落選) | 30.6% (71,048票) |
※衆議院インターネット審議中継及び総務省選挙関連資料 参照
本記事に掲載されている経済のグラフ