理由:「財政出動」に反対するため
2,021年の衆院選で落選しました。1,996年2月の予算委員会で、財政について議論していました。
本当に大変に難しい状況にもなってきた
三原議員は、まず国債について議論しました。国債とは、税収だけでは予算に届かないため、政府が資金調達するために発行する債券をいいます。
今予算も、既に21兆円にも上るような国債に頼りながら、借金財政というような状況でもありますし、また累積の赤字を見ますと、240兆をも上回るという状況でもあります。
相対的に逆に、今度は税金、歳入の方を見てみますと、働く人は減ってくる、高齢化というものはもう既に来ておる。我が国の人口動態を見ますと、これから持続的な経済の成長を遂げよう、…本当に大変に難しい状況にもなってきたと思うわけであります。
第136回国会 衆議院 予算委員会 第7号 平成8年2月6日
三原議員は、国債の発行をかじ取りすることが難しい、と主張しました。
上のグラフは、長期債務残高と国債の金利を示したものです。国債は超低金利の状態にあるため、国債を発行しても何ら支障ありませんでした。
ひどい債務を背負うような国家になってしまった
2,005年2月の憲法審査会で、財政について議論しました。
いま一つ(憲法の)議論に急いでしなければならないと思うのは、もうかなりの同僚議員もおっしゃったように、財政の健全化ということですね。
私が最初に国政に出てきたころは、有効需要をつくるというような美辞麗句を並べながら、経済を支えるためにというので、建設国債がいいだろう、こういうことを言われていまして、その次は、特例国債もやはり必要なところもあるんだと言われているうちに、あっという間にこれほどまでにひどい債務を背負うような国家になってしまった。
第162回国会 衆議院 憲法調査会 第3号 平成17年2月17日
三原議員は、政府債務が酷い状況にある、と主張しました。
上のグラフは、日本と海外の一般政府総債務を示したものです。世界中の政府は例外なく、債務を増やし続けています。
第2のアルゼンチンになることは否定できない
次に、国債の金利について議論しました。
もちろん、まだ動いているからいいようなものの、だれも第二のアルゼンチンになることは否定できないでしょう。
そんな気が私はするわけでもあります。借りたお金は返さなきゃならない、これは当然のことです、国家であろうとも。 であればこそ、…財政の健全化に関する一つの文言というもの、このことはやはり将来にわたって我々は大いに議論をしながら入れていくということを考えなきゃいけない、変えていかなければならないと私は思っております。
第162回国会 衆議院 憲法調査会 第3号 平成17年2月17日
三原議員は、日本もアルゼンチンのように、国債の金利が急騰するだろう、と主張しました。
上のグラフは、日本と外国の国債金利を示したものです。日本の国債は、世界最低の金利水準を維持しており、外国の国債と比べても人気があります。
貿易立国ではなければ、これほどの繁栄はなかった
2,015年6月の経済産業委員会で、貿易について議論しました。
①もちろん、私たちは、特に我が国はGNPの2割ぐらいが貿易による利益を得ておるんですかね。日本は何といったって資源小国ですから、貿易立国でなければこれほどの繁栄はなかったわけでありまして、なおかつ、自由な貿易こそが、世界の経済、どこに対してもあまねく繁栄を与えるということは、これはもう論をまたないわけでもあります。
②我が国の経済は、地方創生も一つの核ですし、いま一つは、やはり貿易立国ですから、経常収支が広がっていけば、それだけ日本国も元気になるということなんですよね。
①第165回国会 衆議院 外務委員会 第5号 平成18年11月8日
②第189回国会 衆議院 経済産業委員会 第24号 平成27年6月19日
三原議員は、日本が貿易を礎に経済成長を遂げてきた、と主張しました。
上のグラフは、日本の輸出依存度(輸出÷GDP)を示したものです。日本の輸出依存度は、世界最低水準でした。日本は、内需を礎に成長してきました。
それを考えてちょうだい
2,015年6月の経済産業委員会で、投資マインドについて議論しました。
知財(知的財産)なんというのは一番最先端を行っているわけだから、ベンチャー、チャレンジする、挑戦するという気持ちがないと、まずは志がないとだめですよね。
…一方、日本の企業も、チャレンジを20年前したんだけれども、そこで、もしマイナスのことがあって訴訟でもあったときには誰が責任を持つ、ではやはりやめておこうというか、やめちゃったというんですよ。そういう物の考え方、意識の変革みたいなものがないと前に進めない、私はこう思うんですよね。
…その点に関して、勇気があるかどうか、志の問題、制度の問題じゃなくて意識の問題だと思うんですけれども、その点に関してはどういうチャレンジ精神がありますか。最後にそれを質問して、私は終わりたいと思います。
…いや、だから、見直しをしていきますという意識が消極的じゃないかと私は言っているわけ。まずは了として、そこの中で社会がやはり、こらこら、反社会的な行為だ、社会にとってマイナスだと言えば、あれしますと。まずはやっていいですよという、そういう意識を持たない限りはナンバーワンになれませんよと言っているわけ。あなたたちは頭がいいんだから、それを考えてやってちょうだい。
第189回国会 衆議院 経済産業委員会 第24号 平成27年6月19日
三原議員は、企業がリスクを恐れて投資に及び腰になっている時、リスクを積極的に取る意識が大切である、と主張しました。
上のグラフは、各国の物価上昇率を比較したものです。日本は、世界最低の0%でした。それに対して、外国は約2%のペースで上昇しました。
殆どの先進国では、需要が供給を上回ることによって、物価が毎年2%ずつ上昇し続けています。これをインフレといいます。
それに対して日本では、需要が供給を下回ることによって、物価が下がるか、全く伸びない状況が続いています。これをデフレといいます。三原議員は、政府に財政出動を訴えるのではなく、具体性がない要望をして質疑を終えました。
議論の内容に基づき「以外に投票する」議員に分類しました。
2,017年選挙の情勢分析
得票率45.7%で当選しました。
(有効投票数199,797票 投票率52.45%)
当選者と次点 | 得票率 |
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三原 朝彦 | 45.7% (91,329票) |
緒方 林太郎 (落選) | 39.5% (78,833票) |
※衆議院インターネット審議中継及び総務省選挙関連資料 参照
2,021年の選挙結果
得票率40.2%の次点で落選しました。
(有効投票数190,345票 投票率50.95%)
当選者と次点 | 得票率 |
---|---|
緒方 林太郎 | 48.1%(91,591票) |
三原 朝彦 | 40.2%(76,481票) |