理由:「財政出動」に反対するため
2023年2月の予算委員会で、財政について議論していました。
そのごく一部…検討してよい
井坂議員は、まず国債について議論しました。国債とは、税収だけでは予算に届かないため、政府が資金調達するために発行する債券をいいます。
私は、少子化対策の財源として、一部は国債を発行してもよいと考えている立場であります。国民1人が一生に払う国税は約5000万円です。そして、国民1人が一生に払う社会保険料も5000万円、また地方税はおよそ3000万円であります。
この合計1億3000万円は、少子化対策をして人が生まれてこなければ絶対に入ってこない税収あるいは保険料収入でありますから、そのごく一部を少子化国債とか教育国債を返す財源に充てるというのは、これは検討してよいことだと思います。
第211回国会 衆議院 予算委員会 第6号 令和5年2月3日
井坂議員は、税収で国債を返済しても構わない、と主張しました。
上のグラフは、長期債務残高と国債の金利を示したものです。国債は超低金利の状態にあるため、国債を発行することで国債を返済しても何ら支障ありませんでした(借換債)。
返す当てがない赤字国債
次に、国債の返済資金について議論しました。
少なくとも、返す当てがない赤字国債よりはよっぽど健全な借金だというふうに思います。
財務大臣に伺いますが、少子化対策に対して国債も一つの重要な財源と考えているのか、それとも少子化対策には国債を一切使うべきではないと考えているのか、どちらですか。
第211回国会 衆議院 予算委員会 第6号 令和5年2月3日
井坂議員は、税収で国債を返済するのは健全だが、国債で国債を返済するのは不健全である、と主張しました。
上のグラフは、日銀が発行したお金の総額を示したものです。2021年4月時点で、600兆円を突破しました。日本銀行は国債の購入資金であるお金を発行できるため、税収で国債を返す必要はありません。
次の世代にツケを残さない
さらに、政府債務について議論しました。
あえて国債を発行しなければいけない必要性と大臣はおっしゃいましたけれども、私は逆に、国債を発行せずにできる程度の少子化対策をやったぐらいでは、これは問題解決しないし、異次元どころか最低限の成果しか出ないということを危惧する立場であります。
私は、三人子供がおりますから、やはり次の世代にツケを残さないということは強く思っている一人であります。ですから、本当に、幾らでも借金したらいいとかそんな立場では全くなくて、ちょっと今から、少子化国債とかを発行しても財政が破綻しないためにどういう工夫をしたらいいかということをお話をしたいと思います。
第211回国会 衆議院 予算委員会 第6号 令和5年2月3日
井坂議員は、政府債務を完済させるべきだ、と主張しました。
上のグラフは、日本と海外の一般政府(国と地方を合わせた)総債務を示したものです。海外の政府は債務を日本以上に拡大させており、債務を完済させている政府は存在しません。
財政は破綻します
最後に、改めて国債について議論しました。
少子化対策は投資だといって、どんどん国債を発行して、人口が増えれば将来入ってくるはずのこれだけ税収があるんだといって、それを、大半を前倒しで使ってしまっては、財政は破綻します。
第211回国会 衆議院 予算委員会 第6号 令和5年2月3日
井坂議員は、国債を発行すると財政は破綻する、と主張しました。
上のグラフは、日本と外国の国債金利を示したものです。日本国債の金利は、世界で最も低く、安全な資産でした。
議論の内容に基づき「以外に投票する」議員に分類しました。
2021年衆院選の得票率
得票率36.9%で当選しました。
(有効投票数213,166票 投票率55.48%)
当選者と次点 | 得票率 |
---|---|
井坂 信彦 | 36.9% (78,657票) |
盛山 正仁※ (自民、比例当選) | 30.1% (64,202票) |
一谷 勇一郎※ (維新、比例当選) | 25.0% (53,211票) |
※2 未掲載の現職
※衆議院インターネット審議中継及び総務省選挙関連資料 参照
同じ選挙区から出馬した現職 本記事に掲載されている経済のグラフ