理由:「消費税の減税」と「財政出動」に反対するため
2005年2月の予算委員会で、財政について議論していました。
払いだけに抑える…のはなかなか難しいんじゃないか
渡海議員は、まず国債について議論しました。 国債とは、税収だけでは予算に届かないため、政府が資金調達するために発行する債券をいいます。
財政運営、財政改革というのが非常に大きな国家としての課題であり、これは予算編成においてもそのことがしっかりとなされなければいけないというふうに思います。
これも財政演説の中に…「基礎的財政収支の黒字化を目指し、」というふうに書いておられるわけでありますが、各いろいろな数字を見ていますと、2,010年の初頭に本当にこんなことができるのかなと、正直疑問でございます。
国債の発行残高は17年度末で538兆円ですか、そういったことも含め、いろいろなことを考えると、今までの、払いだけに抑えるということで予算を編成するというのはなかなか難しいんじゃないか、そんな気がするわけでございます…
第162回国会 衆議院 予算委員会 第4号 平成17年2月2日
渡海議員は、政府支出の削減だけでは、国債の発行額を十分に減らすことはできない、と主張しました。

上のグラフは、長期債務残高と国債の金利を示したものです。国債は超低金利の状態にあるため、発行額が増えても支障ありませんでした。
いろいろな心配が起こってきます
再度、国債について議論しました。
また「(基礎的財政収支の黒字化を)目指し」ですから、それはやってみてできなかったらしようがないやということかもしれませんが、やはりこの財政構造改革というのをしっかりとやらないと、国債のマーケットの信頼も非常に下がるわけでありますから、いろいろな心配が起こってきます。
第162回国会 衆議院 予算委員会 第4号 平成17年2月2日
渡海議員は、今後、国債の信用が失われるかもしれない、と主張しました。

上のグラフは、日本と外国の国債金利を示したものです。日本国債の金利は、世界で最も低く、安全な資産でした。
歳出で出てくる
さらに、政府支出について議論しました。
もう一点大事なことは…世代間の公平という問題に対して多くの人が心配をされているわけですね。我々は、今生きていくために、まだ生まれていない、まだ誕生もしていない、それどころか、まだこの世に存在していない世代のある意味お金を使って今の運営をしているんじゃないか。
…まさに最後に財務大臣がおっしゃった部分を私も申し上げようと思っていたんですが、我慢をしていただかなきゃいけない部分が歳出(カットしなければならない部分として)で出てくる。
第162回国会 衆議院 予算委員会 第4号 平成17年2月2日
渡海議員は、政府支出の削減は避けられない、と主張しました。

上のグラフは、各国の政府支出の伸び方を示したものです。渡海議員のこうした議論によって、日本は世界最低水準の伸び率になりました。
負担をお願いしなきゃいけない
さらに、税収と消費税について議論しました。
そして同時に、時には負担をお願いしなきゃいけない、これは税でもありましょうし、保険料を上げるといったような。
しかし、それはやはりしっかりとした信頼関係がないと、国民に説明責任が果たせないとそのことはなかなか難しいわけでございまして、今後ともあらゆる機会を通じてしっかりと、日本の財政の現状、また、先が見える説明というものをお願いしたいというふうに思っております。
第162回国会 衆議院 予算委員会 第4号 平成17年2月2日
渡海議員は、社会保険料と消費税を上げなければならない、と主張しました。

上のグラフは、各国における家計消費の伸び方を比較したものです。日本は、世界最低水準の伸び率でした。政府は本来、冷え込んだ消費を回復させるために減税すべき所を、逆に増税し続けました。
これは私自身の考えでございます
さらに、憲法と財政について議論しました。
財政がここまで膨らんだ責任というのは一体だれにあるかということを考えますと、…いろいろな国の責任なり立法府の責任ということがあると思うんです。
…やはり憲法の財政の項目にしっかりと、国は国家の財政の規律に対して責任を持つ、この文言を入れるべきだというふうに、これは私自身の考えでございます…
第162回国会 衆議院 予算委員会 第4号 平成17年2月2日
渡海議員は、財政規律を憲法に明記すべきだ、と主張しました。

不況の時、民間単独で支出を増やすことは中々できません。

その場合、政府が財政拡大することによって、社会全体の支出総額を維持します。財政規律を憲法に明記してしまうと、不況の時に財政拡大すべき政府の役割を阻害することになります。
確保していると思っております
2015年4月の外務委員会で、科学技術について議論しました。
我が国は、国力が確かに、指標だけ見ていますと経済的にも、この前の委員会ですか、データも示されていたというふうに覚えておりますが、あの経済大国と言われた、世界第2位の経済大国、そういう時代から大分数字的には下がっているというふうには思っておりますが、
少なくとも科学技術分野におきましては、まだ世界で大変優位な地位を私は確保していると思っておりますし、また同時に、世界からも高い評価をいただいているというふうに認識をいたしております。
第189回国会 衆議院 外務委員会 第4号 平成27年4月1日
日本の科学技術関係予算は、世界最低水準の伸び率でした。渡海議員は、元文部科学大臣でした。
議論の内容に基づき「以外に投票する」議員に分類しました。
2024衆院選の得票率
得票率41.7%で当選しました。
(有効投票数169,482票 投票率50.67%)
当選者と次点 | 得票率 |
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渡海 紀三朗 | 41.7% (70,673票) |
隠樹 圭子 (落選) | 24.4% (41,435票) |
※衆議院インターネット審議中継及び総務省選挙関連資料 参照
同じ選挙区から出馬した現職 本記事に掲載されている経済のグラフ