理由:「財政出動」に反対するため
2022年2月の財務金融委員会で、財政について議論していました。
それは大変でしょうけれども
下条議員は、まず政府支出について議論しました。
そこで、私が申し上げたいのは、そろそろ、こういう非常事態で、これだけ何年間もコロナで困っていて、財務省もコロナ対策でいろいろ支出があるのは、それは大変でしょうけれども、これはもう世界中がそうやっているんですからね。
第208回国会 衆議院 財務金融委員会 第3号 令和4年2月9日
下条議員は、日本の政府支出が増加している、と主張しました。

上のグラフは、各国の政府支出の伸び方を示したものです。日本は、コロナの前後に関係なく、世界最低水準の伸び率でした。
私はそろそろ見直すべきなんじゃないか
次に、その財源と住宅ローン控除について議論しました。
①私が思うのは、そろそろこの(住宅ローンの)課税最低限というのを引下げから上に上げるべきじゃないかと思うんですね。…それじゃ、何を財源にするかという話になると思うんですよ。
私は、今回の税制改正で非常にポイントになっている、さっき言った、国税庁の皆さんが言っていた住宅ローン減税があるがために、その方たちが家を持ったときの控除の額が非常に、ほとんど、98、9%とおっしゃいましたね、だから、だからこそ、その人たちが払わなくて済んでいるということを淡々とおっしゃる。それは数字の答えですから、そのとおりだと思うんですよ。
私は何を言いたいかというと、住宅ローン減税、控除というのは、私はそろそろ見直すべきじゃないか。
②…私は、言いにくいけれども、家を持っちゃいけないとは言わないけれども、国民が、皆さん、バイトを含めて非正規をどんどん増やして苦労している中で、やはり、家を持てたりマンションを持てるというのは、ある程度僕は恵まれていると思うんですね。
ところが、10年、13年たったらもう、いただくものだけいただいてトンズラすることもできるというのは、私は、この税制のちょっとゆがみで、まさにさっき政府の方がおっしゃったように、もうその後は関与しないようになっちゃっているんですよ。だから、そういうところで税金が逃げていくということが僕は悔しいんです、民間人の代理人として。
①第208回国会 衆議院 財務金融委員会 第3号 令和4年2月9日
②第208回国会 衆議院 財務金融委員会 第3号 令和4年2月9日
下条議員は、住宅に住むこと自体が恵まれていることなので、住宅ローン減税を見直して増税を行うべきだ、と主張しました。

上のグラフは、長期債務残高と国債の金利を示したものです。国債は超低金利の状態にあるため、国債を発行して控除額の予算を確保すれば済む話でした。
廃止を含めて見直す必要がある
2022年3月の財務金融委員会で、生命保険の控除について議論していました。
今日は生命保険控除についてちょっとお話をしたいというふうに思います。
まず、平成14年の政府税調が出されたあるべき税制の構築に向けた基本方針の中に、生損保控除や住宅ローン控除など、特定の政策目的のために控除を設けられており、税制のゆがみを助長し、さらに空洞化の一要因になっていると。
これは政府の税調が出したお話であります。中をひもといていくと、課税ベース拡大という視点から廃止、縮減の方向を検討する以上、政策的措置として、控除については、より厳しくその妥当性を吟味の上、廃止を含めて見直す必要があるとうたっております。
第208回国会 衆議院 財務金融委員会 第11号 令和4年3月23日
まず下条議員は、政府の税制調査会が提言している「生命保険の控除見直し」について説明しました。
財政健全化だほんじゃら何じゃら言って
次に、生命保険控除とその財源について議論を進めました。
私は、ここで御提案したいのは、私も今日の質疑までに、いろいろな生命保険会社の営業担当に、大きいところです、何人もお聞きしました。実際、彼らから聞いた話をちょっと、それは100%真実かもしれないし、全部うそかもしれない、それは分からない、聞いた話であります。
それを見ると、自分たちが何10年も営業していて、生命保険に入る人の理由の中に、控除があるから入るという人は一人しかいなかったというんですよ、大臣。だから、私が何を言いたいかというと、これだけ財政健全化だほんじゃら何じゃら言って、また、さっき言った、損害保険は目的を達成しているわけですよ。
そのとき、大臣、生命保険控除だけこうやって残っているわけですね、3000億円です、今おっしゃっていただいたんですけれども。これは増えるかもしれないし減るかもしらぬ、それは知らぬ。そこで、私は、これ、政府が出している、さっき言った政府税調の見直しの考え方に反しているんじゃないかと思うんですよ。
…そこで、私は、この政府税調の言うとおりに、さっきちょっと出ましたね、昭和26年に長期貯蓄を奨励するために誘引的な措置として設けられたものである、それがあるので、これはもうそろそろ控除を、今、今日この場ではないですけれども、財務省を含めて、こういう財政健全化のときに、もうそろそろ控除というのは、ほかの諸外国、先進国でもやっていないわけですから、これは前向きに変えていったらどうかなという提案なんです、今日は、大臣。
…だから、これは、健全化ですよ、今日の話は。財政の健全化の話の中で、これは前向きにいろいろな意味で検討していく課題になるんじゃないかなと思って、私は今日、ここにまず立たせていただきました。これは大臣の御意見をまず聞きたいと思います。
第208回国会 衆議院 財務金融委員会 第11号 令和4年3月23日
下条議員は、財政を健全化させる必要があるため、生命保険控除も見直して増税を行うべきだ、と主張しました。

上のグラフは、日本と外国の国債金利を示したものです。日本国債の金利は、世界で最も低く、安全な資産でした。にも関わらず、下条議員は財政健全化を唱えていました。
議題として上げていっていただきたい
最後に、財政健全化について次のように議論を締めくくりました。
この議題というのは、やはりこれは与野党を超えて、財政健全化というのは一つの課題だと思いますし、海外はみんなやっていないんですから、控除。昭和26年からやっている目的はもう達成されていると我々は見ていますし、そろそろこれが、こういう議事録に残る委員会の中で出させていただくことを私は光栄だと思うし、これは是非超えて、財務省なんかも含めて、議題として上げていっていただきたいと思います。
これは私は、個人的には絶対賛成したいと思う。控除はそろそろなくすべきじゃないか。それをもう一度申し上げておきたいと思います。
第208回国会 衆議院 財務金融委員会 第11号 令和4年3月23日
下条議員は、財源を捻出するための増税を強く後押ししました。

上のグラフは、各国の政府支出の伸び方を再掲したものです。下条議員のこうした議論によって、日本は世界最低水準の伸び率になりました。
議論の内容に基づき「以外に投票する」議員に分類しました。
2024衆院選の得票率
得票率48.4%で当選しました。
(有効投票数203,890票 投票数55.96%)
当選者と次点 | 得票率 |
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下条 みつ | 48.4% (98,664票) |
務台 俊介 (落選) | 26.6% (54,265票) |
※衆議院インターネット審議中継及び総務省選挙関連資料 参照
本記事に掲載されている経済のグラフ