理由:「外国人労働者の受け入れ」を推進するため
2024年4月の補欠選挙で当選しました。2022年11月の法務委員会で、外国人労働者について議論していました。
生命線とも言える大事な制度である
山田議員は、 まず技能実習生について議論しました。技能実習生とは、技能を学ぶために来日する外国人労働者をいいます。
続いて、技能実習制度について、残り時間議論したいと思います。技能実習生を実際に受け入れている地元長崎の農業関係者から直接ヒアリングを行いました。外国人の労働力なしでは今の農業の生産規模を維持していけない、特に、人材不足の地方にとって生命線とも言える大事な制度であることを改めて感じました。
第210回国会 衆議院 法務委員会 第9号 令和4年11月16日
山田議員は、技能実習生の労働力は絶対に必要だ、と主張しました。
上のグラフは、労働者全体と技能実習生を含む在留資格別の賃金を比較したものです。技能実習生の賃金は、所得税控除前で18万にも満たない水準でした。この制度は、アメリカから「人身売買制度」と非難されています。
1年間しか働けない
次に、技能実習制度の労働期間について議論しました。
…同じ畜産であっても、養豚や養鶏は2号に移行でき、原則3年間働き続けられるのに対し、肉用牛は1号までしか認められていないため、1年間しか働けない。
1年間では、日本語を覚えてこれからというタイミングで祖国に帰ってしまう。余りにも現場の実態にそぐわない運用がなされています。技能実習制度における1号と2号の線引き、一体誰が、どのような基準で定めているのでしょうか。
第210回国会 衆議院 法務委員会 第9号 令和4年11月16日
山田議員は、技能実習生の労働期間を1年から3年に延長するべきだ、と主張しました。
上のグラフは、外国人労働者の推移を示したものです。2022年時点での外国人労働者は、180万人を超えることになりました。山田議員の議論は、このペースを加速させていこう、というものでした。
一体どのようなメリットがあるのでしょうか
再度、技能実習制度について議論を進めました。
…例えば今回のケース、肉用牛であれば、現場の生産者の皆さんが全国の肉用牛の協会へ声を上げ、肉用牛の協会が正式に農林水産省へ2号への移行を要望することで、公的な審議会がなされ、肉用牛も他の職種同様に3年間働いてもらえる可能性があるということでした。しかし、これはすぐに実現されることでは到底ありません。
…人口減少のスピードが当初よりも早く進行している我が国において、全国各地様々な職種で深刻な人手不足に陥っており、せっかく来てくれた外国人労働者を僅か1年の期間で制限することに一体どのようなメリットがあるのでしょうか。
第210回国会 衆議院 法務委員会 第9号 令和4年11月16日
山田議員は、労働期間を延長して技能実習生をもっと受け入れるべきだ、と主張しました。
上のグラフは、外国人労働者と労働者全体の平均賃金(残業代込み、賞与なし)を比較したものです。世界で最も賃金が伸びていない日本人労働者は、外国人労働者との賃金競争を強いられています。
海外から選ばれる日本であるために
最後に、技能実習制度を次のように結論しました。
また、長らく続く円安も、この問題、逆風となっているのは確かです。外国人との真の共生社会を目指し、海外から選ばれる日本であるために、時代の変化に合わせた制度改革が今必要ではないでしょうか。
私は、現場の声に基づき、技能実習一号と二号を統合し、どの職種であっても3年間の労働環境を保障すべきと提案いたしますが、大臣、いかがでしょうか。最後の質問になります。
第210回国会 衆議院 法務委員会 第9号 令和4年11月16日
山田議員は、外国人労働者から選ばれる国にしよう、と主張しました。
上のグラフは、日本と外国の平均年収を比較したものです。日本の平均年収は、世界最低水準の伸び率でした。そもそも日本人労働者の賃金が上がっていないため、海外から選ばれなくなるのも時間の問題でした。
議論の内容に基づき「以外に投票する」議員に分類しました。
2021年衆院選の得票率
得票率39.2%の次点で落選しましたが、補欠選挙で当選しました。
(有効投票数140,728票 投票率60.93%)
当選者と次点 | 得票率 |
---|---|
谷川 弥一※(自民) | 40.7% (57,223票) |
山田 勝彦 (落選) | 39.2% (55,189票) |
※衆議院インターネット審議中継及び総務省選挙関連資料 参照
本記事に掲載されている経済のグラフ