超低金利の国債
上のグラフは、10年物国債の金利を示している。国債の金利は1999年3月から約25年もの間、2%以下で推移している。また1%以下で推移している期間も10年以上続いている。2023年6月現在は0.395%となっている。
アジア・オセアニア4ヵ国の国債
アジアの3つの先進国を見てみると、国債の金利が2%を下回っている期間は少なかった。その期間が最も長かったのは、コロナ禍のオーストラリアで、それでも3年以下だった。ニュージーランド、オーストラリア、韓国の金利は2023年6月現在、それぞれ4.5%、3.9%、3.6%となっている。
アメリカとカナダの国債
アメリカとカナダをみてみると、国債の金利が1%を下回っている期間は少なかった。その期間が最も長かったのは、カナダでは11カ月、アメリカでは10カ月、いずれもコロナ禍の期間だった。アメリカとカナダの金利は2023年6月現在、それぞれ3.75%、3.3%となっている。
ヨーロッパ4ヵ国の国債
ヨーロッパの上記4ヵ国を見てみると、2%を初めて下回ったのが、2011年9月のドイツだった。その後、4か国の金利は0%まで下落したが、2022年10月には4ヵ国とも2%を超えるようになった。日本が2%以下で推移している25年という期間は、突出して長いことが分かる。
現実:日本国債の金利が低い理由:外国の国債金利よりも低いため
上のグラフは、欧米の先進国と日本の金利を示している。上記主要な先進国の金利は2023年6月現在、どこも2%を上回っている。もし日本の金利が1%を超えた場合、多くのメディアが財政破綻の前触れとして繰り返し何度も報道していく可能性が考えられる。
しかし、もしそれが本当に正しければ、ほとんどの先進国が財政破綻することになってしまう。実際のところ、日本はアメリカやイギリスと同じように自国通貨を発行できることから、財政破綻の可能性はほとんど0になる。