G7 国債の金利

上のグラフは、G7の国債金利を比較したもの(2025年2月時点)。アメリカとイギリスは4.5%、フランスは3.2%、ドイツは2.4%。日本の1.37%という国債金利は、G7の中で最も低い金利となっている。
OECD19ヵ国 国債の金利

上のグラフは、OECD加盟国の国債の金利を比較したもの(2025年2月時点)。日本は、スイスに次いで、低金利となっている。日本の国債は、世界的にみても非常に低金利となっており、リスクの低い投資債券ということができる。
G7 国債の金利の推移

上のグラフは、G7の国債金利の推移を示したもの(1989年10月~2024年10月)。日本の国債は、コロナ禍の3年弱を除くと、G7の中で最も低い金利で推移し続けている。
G7 国債の金利が2%未満だった年数

月次データの月数を足し上げて12で割った値
上のグラフは、1990年以降、国債の金利が2%未満だった年数を比較したもの。アメリカは5年、フランスとイギリスは8年、財政の優等生といわれるドイツが11年。日本の27年以上というのは、それだけ日本の国債が低金利・ローリスクであることを示している。
現実:日本国債のリスクが世界最低水準である理由:外国の国債金利よりも低金利で推移し続けているため

日本の国債金利は、1999年2月26日から2025年3月28日まで、9527日連続で2%を下回っている(26年と30日)。
日本の国債は、他の先進国の国債と比べても、ローリスク・ローリターンの投資債券として、投資家のポートフォリオを構成している※。財政破綻論を主張する人は、こうした世界の国債相場を理解していないということになる。
※厳密にいえば、中央銀行が多額の国債を買い取っているため、国債の市場は、純粋なマーケットとは異なっている。自国通貨を発行できる国の中央銀行は、国債の金利が0%になるまで国債を買い取ることができる。本来であれば、日銀は国債の金利を0%に据え置くことができるはずだったが、2024年7月の金融政策決定会合で、国債の買い取り額の減額を決定した。