超低金利の国債

上のグラフは、10年物国債の金利を掲載している。国債の金利は1990年9月に8%の大台を付けていた。そのあと金利は下がり続け、2011年12月から11年以上もの間、0%代の超低金利で推移している。
アジア・オセアニア4ヵ国の国債

オーストラリアと韓国の国債の金利は、2022年5月現在、3%台で推移している。両国に比べて日本の金利は、バブル期も含めて一貫して低く推移している。
アメリカ大陸4ヵ国の国債

アメリカとカナダの国債の金利は、2022年5月現在、2.9%代で推移している。国債の金利が1%や2%台を付けることは、日本では財政破綻の前触れであるかのように捉えられるが、アメリカやカナダでは正常なこととして捉えられている。
ヨーロッパ7ヵ国の国債

フランスとイギリスの国債金利は、2022年5月現在、1.5%と1.9%台で推移している。日本の金利は、ヨーロッパの先進国と比べてみても非常に低い。しかも0%代を推移している11年という長さは世界最長水準である。
現実:日本国債の金利が低い理由:外国の国債金利よりも低いため

上のグラフは、欧米の先進国と日本を比較したものになる。もし日本国債の金利が1%代を付けて、それが財政破綻の前兆として報じられた場合、ほとんどの先進国が財政破綻することになってしまう。日本はアメリカやイギリスと同じように自国通貨(円)を発行できるため、財政破綻の可能性はほとんど0になる。