理由:「財政出動」に反対するため
2,021年の衆院選で落選しました。2,014年6月の内閣委員会で、財政について議論していました。
これ非常に高い数値でございます
佐藤議員は、まず債務対GDP比(=債務÷GDP) について議論しました。
日本の国債の債務残高というのは、対GDP比で非常に上昇しているわけでございまして、地方の債務を入れずに国債の債務残高の対GDP比だけで見ましても、今年度末時点では156%という政府見通しが出ているわけでございます。これ非常に高い数値でございます。地方を入れればもう200%を超しているわけでありますけれども。
第186回国会 参議院 内閣委員会 第20号 平成26年6月5日
佐藤議員は、日本の政府債務がGDPに対して肥大化している、と主張しました。

上のグラフは、債務対GDP比の推移を示したものです。日本は、2,000年頃から数字が跳ね上がっていました。

グレー色の20ヵ国は、アメリカ、中国、ドイツ、イタリア、カナダ、スペイン、ポルトガル、韓国等
上のグラフは、各国の名目GDPの伸び率を示したものです。日本の債務対GDP比が突出して高い理由は、分母の名目GDPが全く成長しなかった点にありました。
インフレ経済に転じている
次に、インフレとデフレについて議論しました。インフレとは、物価が上がり続ける現象、デフレとは、物価が下がり続ける現象をいいます。
今、日本経済は、デフレ経済から緩やかなインフレ経済に転じているという日本経済にありまして…
第186回国会 参議院 内閣委員会 第20号 平成26年6月5日
佐藤議員は、物価が上昇している状態に転じた、と主張しました。

上のグラフは、各国の物価上昇率を比較したものです。日本は、世界最低の0%でした。
懸念が生じかねない
さらに、国債の金利について議論しました。
今後、この国の債務残高をやはりうまくコントロール、管理をしていきませんと、安定的な金利環境の維持ということにも、やはり懸念が生じかねないということだと思います。
第186回国会 参議院 内閣委員会 第20号 平成26年6月5日
佐藤議員は、国債の金利を維持できなくなるだろう、と主張しました。

上のグラフは、長期債務残高と国債の金利を示したものです。国債は超低金利の状態にあるため、国債を発行しても何ら支障ありませんでした。
憲法でそろそろ規定をする必要がある
2,016年11月の憲法審査会で、憲法と財政について議論しました。
そこで、時代環境の変化として、どれだけ憲法制定当時と今の時代が違っているか、どれだけ憲法が形骸化しているかということを申し上げたいというふうに思います。
一つの事例ですけれども、これは社会保障の問題でございます。…ところが、今、その結果、逆の人口ピラミッドの現象になって支え切れない問題を私たちは認識している。
したがいまして、財政規律ということにおいても、将来世代の、我々の子供たち、孫たちの健全な財政に浴する権利というものを憲法でそろそろ規定をする必要があるのではないか、そうしたことも私は基本的に個人的意見として考えるわけでございます。
第192回国会 衆議院 憲法審査会 第2号 平成28年11月17日
佐藤議員は、健全財政を憲法に明記すべきだ、と主張しました。

不況の時、民間単独で支出を増やすことは中々できません。

その場合、政府が財政拡大することによって、社会全体の支出総額を維持します。健全財政を憲法に明記してしまうと、不況の時に財政拡大すべき政府の役割を阻害することになります。
議論の内容に基づき「以外に投票する」議員に分類しました。
2,017年選挙の情勢分析
得票率33.5%の次点で当選しました。
(有効投票数207,369票 投票率53.03%)
当選者と次点 | 得票率 |
---|---|
平野 博文※(立民) | 36.7% (76,144票) |
佐藤ゆかり(比例当選) | 33.5% (69,366票) |
※衆議院インターネット審議中継及び総務省選挙関連資料 参照
2,021年の選挙結果
得票率29.8%の次点で落選しました。
(有効投票数236,595票 投票率60.57%)
当選者と次点 | 得票率 |
---|---|
中司 ひろし(維新) | 44.7%(105,746票) |
佐藤ゆかり(落選) | 29.8%(70,568票) |
平野 博文※(落選) | 25.5%(60,281票) |