理由:「財政出動」に反対するため
前回選挙の四国ブロックで、公明党は比例1議席を確保し、山崎議員が名簿順位1位で当選しました。2022年11月の財務金融委員会で、財政について議論していました。
財政弛緩につながっている
山崎議員は、まず2013年からの財政運営について振り返りました。
まず初めに、黒田総裁の下で今まで進めてきた異次元の金融緩和についてお伺いします。第2次安倍政権発足時直後の平成25年1月に、政府、日銀は、デフレ脱却と持続的な経済成長のための政府、日本銀行の政策連携についての共同声明を公表し、同時に、日銀は、消費者物価の前年比上昇率を2%とする物価安定の目標を導入し…
…そこで、ここまで9年以上にわたる異次元の金融緩和については、デフレではない状況の実現や、株価や雇用などマクロ経済指標が改善されたとの評価がある一方で、日本銀行による国債の大量買入れが、結果として、超低利による利払い負担の軽減が財政を下支えすることになり、日本の財政弛緩につながっているなどの指摘も含め、異次元の金融政策ゆえに、社会的反響、また影響も大きく、様々な評価がなされています。
第210回国会 衆議院 財務金融委員会 第3号 令和4年11月18日
山崎議員は、日銀が国債を大量に購入しているため、財政支出が過剰になっている、と主張しました。
上のグラフは、各国の政府支出の伸び方を示したものです。山崎議員のこうした議論によって、日本は世界最低水準の伸び率になりました。
国債に頼らない
2023年5月の本会議で、国債について議論していました。国債とは、税収だけでは予算に届かないため、政府が資金調達するために発行する債券をいいます。
その上で、今回の追加財源の確保の仕方についても、具体的に賛成理由を申し上げます。1つは、今回確保される約14.6兆円の追加財源について、国債に頼らない点であります。これまで申し述べてきたとおり、現下の情勢においては、我が国の防衛力強化は待ったなしの課題であり、将来世代に負担を先送りするような仕組みは無責任であります。
…したがって、国債に頼らず財源を確保しようとする点に賛成であります。
第211回国会 衆議院 本会議 第27号 令和5年5月23日
山崎議員は、政府予算を国債の発行に頼ってはならない、と主張しました。
上のグラフは、長期債務残高と国債の金利を示したものです。国債は超低金利の状態にあるため、国債を発行しても何ら支障ありませんでした。
議論の内容に基づき「以外に投票する」議員に分類しました。
2021年衆院選の得票率
四国ブロックでは、以下の通り、政党名を記載した票が集まりました。
政党名 | 議席数 |
---|---|
自民党 | 3 |
立民党 | 1 |
公明党 | 1 |
日本維新の会 | 1 |
※衆議院インターネット審議中継及び総務省選挙関連資料 参照
本記事に掲載されている経済のグラフ