理由:「財政出動」に反対するため
2024衆院選で自民党の公認を受けられず、無所属として出馬します。2009年3月の本会議で、財政について議論していました。
ツケ回しに依存
下村議員は、まず政府債務について議論しました。
…我が国財政は危機的状況にあり、とりわけ、社会保障制度の財源のうち公費負担については、その1/3程度を将来世代へのツケ回しに依存しながら賄っている状況です。
将来に対する国民の不安を払拭し、子や孫に負担を先送りしないために、安定財源確保に向けた道筋を国民の皆さんに明示する必要があります。
第171回国会 衆議院 本会議 第18号 平成21年3月27日
下村議員は、現役世代が将来世代にツケを回している、と主張しました。

上のグラフは、日本と海外の一般政府(国と地方を合わせた)総債務を示したものです。海外の政府は、債務を日本以上に拡大させています。
この国の未来はない
2015年9月の文科委員会で、 国債について議論しました。国債とは、税収だけでは予算に届かないため、政府が資金調達するために発行する債券をいいます。
これから日本の発展を考えれば、必要なところに必要な予算を更に増やしていくということが必要ではありますが、一方で、無尽蔵であっては、赤字国債を更に依存せざるを得ないということであっては、この国の未来はないと思います…
第189回国会 参議院 文教科学委員会 第19号 平成27年9月8日
下村議員は、国債を発行すると、未来がなくなるだろう、と主張しました。

上のグラフは、長期債務残高と国債の金利を示したものです。国債は超低金利の状態にあるため、国債を発行しても何ら支障ありませんでした。
行革を自らしていく
次に、行政改革について議論しました。行政改革とは、政府支出の削減を目的とした、行政機構のスリム化のことをいいます。
…赤字国債を更に依存せざるを得ないということであっては、この国の未来はないと思いますから、同時に大胆な行革を自らしていくという発想をしっかり持つ必要があると思います。
第189回国会 参議院 文教科学委員会 第19号 平成27年9月8日
下村議員は、行政改革を通じて、政府支出を削減しなければならない、と主張しました。

上のグラフは、各国の政府支出の伸び方を示したものです。下村議員のこうした議論によって、日本は世界最低水準の伸び率になりました。
財政再建推進本部報告
2021年5月、下村議員を含む自民党の有志が、政府に提言書を渡しました。
そうした中、それまでに財政の体質改善を行わず、プライマリーバランスが赤字のままであれば、…日本国債の格付け等を通じて市場からの信認を失いかねない。
2,021年5月25日 財政再建推進本部報告 抜粋
下村議員は、コロナ不況の中、国債が超低金利であるにも関わらず、景気が冷え込む財政再建を政府に提言していました。
議論の内容に基づき「以外に投票する」議員に分類しました。
2021年衆院選の得票率
得票率50.0%で当選しました。
(有効投票数245,043票 投票率54.97%)
当選者と次点 | 得票率 |
---|---|
下村 博文 | 50.0% (122,465票) |
阿久津 幸彦(落選) | 35.8% (87,635票) |
※衆議院インターネット審議中継及び総務省選挙関連資料 参照
本記事に掲載されている経済のグラフ