理由:「財政出動」に反対するため
2021年の衆院選では東京1区で当選しました。2024衆院選では東京7区で出馬します。2022年3月の財政金融委員会で、財政について議論していました。
意識せざるを得なかったのかな
小野議員は、まず国債について議論しました。国債とは、税収だけでは予算に届かないため、政府が資金調達するために発行する債券をいいます。
日銀が、3月29日から、(国債の)長期金利の上昇を抑えるために、初の3日間連続の指し値オペを行っております。28日から、長期金利を0.25%に抑えるために国債を無制限に買い入れたということもありまして、この日は円安が一気に進んで、1ドル125円台までということになったんですけれども、今後の金融情勢が我が国企業に与える影響を考える必要があるというふうに感じております。
…当時と異なるのは、日銀の国債保有残高が、2015年6月10日の段階で291兆円だったものが、今年の3月20日には532兆円に達しておりまして、ちょっと状況が変わっている部分というのは、やはり日銀のバランスシートが相当膨れ上がっていて、しかも、膨れ上がっているのが国債ということでございますので、そこをやはり意識せざるを得なかったのかなということを考えています。
第208回国会 衆議院 経済産業委員会 第6号 令和4年3月30日
小野議員は、国債の保有残高が日銀の金融オペレーションの足かせになっている、と主張しました。

上のグラフは、国債の保有者内訳を示したものです。2022年現在、日銀は国債の半分以上を保有しています。日銀は貨幣を発行すれば、国債を全て買い取ることができます。そのため、日銀からすると、国債の保有残高が金融オペレーションの足枷になることはありません。
借金に頼ることなく
次に、政府債務について議論しました。
…令和4年度の当初予算が1兆2257億円なんですけれども、今回の2次補正予算、本当に、破格といいますか、物すごい跳ね上がりなんですね。
先ほどの燃油高騰対策とか電気代の引下げということに使うというのも6兆ある、それを差し引いてもかなりの額に上っていて、経産省だけで11兆1274億円ということで、約9倍の予算額になっています。
…私たちは、例えば自治体のレベルで、我が党が地域政党でやっているところについては、増税もせずに、そして借金にも頼ることなく、改革を行って財源を生み出すという努力もしています。消費税を下げることはまかりならぬという一方で、これだけ補正予算の規模で、大盤振る舞いもしているというようなことで本当にいいのかと。
第210回国会 衆議院 予算委員会 第7号 令和4年11月28日
小野議員は、国家予算を国債に頼ってはならない、と主張しました。

上のグラフは、長期債務残高と国債の金利を示したものです。国債は超低金利の状態にあるため、国債を発行して予算を確保すれば済む話でした。
危機を危機と思わなくなる
さらに、政府支出について議論しました。
今、鈴木大臣、危機的な状況…とかというようなことをおっしゃいましたけれども、ただ、やはりやり方があるだろうと思います。そのことはもう年度の初めから分かっていたことですし、やはり、予算が、圧倒的に、100兆円も超えている中にあっても、更にまた30億円も計上される。
…でも、政府がこのように巨額な補正予算を積んでしまえば、それを地方が執行しなければいけないわけですね。そうやって、日本全体がだんだんだんだん、ぬるま湯につかってゆでガエルになっていくように、危機を危機と思わなくなる。
第210回国会 衆議院 予算委員会 第7号 令和4年11月28日
小野議員は、政府支出が膨れ上がり、財政が危機的な状況に陥っている、と主張しました。

上のグラフは、各国の政府支出の伸び方を示したものです。小野議員のこうした議論によって、日本は世界最低水準の伸び率になりました。
信認を失ってしまう
最後に、国債の金利について議論しました。
こういうことがまた来年も繰り返されるようであれば、本当に日本は信認を失ってしまうんじゃないかというふうに思いますけれども、総理もこの危機意識についてどうお考えか、お答えいただきたいと思います。
第210回国会 衆議院 予算委員会 第7号 令和4年11月28日
小野議員は、政府支出が過剰になっているため、国債の金利が暴騰して円が紙くずになる、と主張しました。

上のグラフは、日本と外国の国債金利を示したものです。日本国債の金利は、世界で最も低く、安全な資産でした。
議論の内容に基づき「以外に投票する」議員に分類しました。
2021年衆院選の得票率
次の選挙では東京1区ではなく、東京7区に出馬します。長妻議員は東京新27区に出馬します。
(2021衆院選 東京7区:有効投票数252,896票 投票率56.47%)
当選者と次点 | 得票率 |
---|---|
長妻 昭※ | 49.2% (124,541票) |
松本 文明 (落選) | 32.1% (81,087票) |
※衆議院インターネット審議中継及び総務省選挙関連資料 参照
本記事に掲載されている経済のグラフ