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2026衆院選 朝日の情勢調査の精度を事後的に検証する

選挙分析
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この記事では、情勢調査の精度を事後的に検証する。今回検証する情勢調査は、朝日新聞の情勢調査である。

朝日新聞は、リベラル系の媒体であるため、「朝日の情勢調査はリベラル政党を利するためのものだ」と疑われることが多い。

しかし、朝日の情勢調査は精度が高いことに定評があり、関係者たちからは一目置かれている。今回は、その精度を事後的に検証していきたい。


朝日新聞の情勢調査

今回検証するのは、以下の情勢調査である。

公示日   1月27日(火)
調査実施日 1月31日(土)~2月1日(日)
投開票日  2月8日(日)


情勢調査には、序盤、中盤、終盤とあるが、今回検証するのは、朝日新聞の中盤情勢調査である(引用:朝日新聞「自維300議席超うかがう」朝日調査」)。

そのため、選挙終盤(2月2日~7日)の情勢変化は、この調査には反映されていない。そのことを踏まえたうえで、情勢調査の精度を検証していきたい。


選挙結果

以下、朝日新聞の情勢調査と、選挙結果を比較したものである。

政党朝日情勢選挙結果
全政党465465
自民292316
中道7449
維新3236
国民2928
参政党1115
みらい811
共産74
れいわ41
減ゆ11
無所属74

表にある朝日情勢の数字は、中心値である。国民民主党を例に取ると、朝日の予想が29議席、実際の獲得議席数は28議席だったので、国民民主党に関しては、朝日の情勢調査は精度が高かったと言える。

しかし、自民党と中道に関しては、情勢調査は外れている。以下、その詳細を検証していきたい。


中道の情勢調査の精度

朝日情勢では、中道の獲得議席数は、次のように予想されていた。

朝日中心予想 74議席
朝日下限予想 60議席
選挙結果   49議席


中道が実際に獲得した議席は、朝日の下限予想を11議席下回っていた。これは「朝日情勢が中道にとって甘く出ていた」ということになる。

選挙終盤に情勢が変化したとするならば、情勢が中道に対して不利に働き、「投票先を決めていない無党派層などが中道を投票先から外した」という可能性が考えられる。


自民の朝日情勢の精度

次に、自民党の獲得議席は、以下のように予想されていた。

朝日中心予想 292議席
朝日上限予想 306議席
選挙結果   316議席


自民党が実際に獲得した議席は、朝日の上限予想を10議席上回っていた。これは「朝日情勢が自民党にとって厳しめに出ていた」ということになる。

選挙終盤に情勢が変化したとするならば、情勢が自民党に対して有利に働き、「投票先を決めていない無党派層などが自民党を投票先に選んだ」という可能性が考えられる。


まとめ

以下、朝日の情勢分析について要約する。

  • 自民党に対して厳しめの情勢予想だった
  • 中道に対して甘めの情勢予想だった
  • 中道を利する意図は見いだされない


選挙期間中、情勢調査を巡って、ある憶測が飛び交っていた。「マスコミの情勢調査は、自民党にとって甘く出ている。自民党を油断させるためだ」

しかし選挙を振り返ると、その憶測は、事実に基づいたものではなく、自民党への投票を誘導するために使われたレトリックだったと見るべきだろう。

投票の判断は、情勢調査だけでなく、情勢調査をめぐる憶測にも左右される。いずれにせよ朝日新聞は、情勢予想を的中させることはできなかった。しかし、上記の憶測は、それ以上に根拠を欠いていたのである






※急いで付け加えると、この記事の目的は、朝日新聞やオールド・メディアを擁護するために書いたのではなく、事実として起きたことを書き記したまでである。

本サイトでは、経済に関するさまざまなグラフを作成・掲載しているが、そのどれもが、朝日新聞を含むオールド・メディアに対して、批判的・懐疑的である。

※この記事では、中道をリベラル政党として扱っている。この取り扱いに関しては、中道の議員が自称する政治的立ち位置とは異なっている。




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