国債金利のグラフを更新しました 3/28

家計の生活防衛手段 節約で見落としがちな消費税

節約には、思わぬ落とし穴がある。

節約をする人は、こう考えている。

「支出を減らそう」

実は、世界では真逆のことが起きている。


世界は支出を増やしている

GDP統計で、家計の支出を足し合わせたものを、家計最終消費支出という。

その伸び率をみてみよう。

出典:国連『National Accounts (AMA)』家計消費支出 自国通貨建て参照

1997年の家計支出=1とすると…

アメリカ人の家計支出は3.4倍
フランス人は2.2倍、ドイツ人は2倍

先進国の家計は、支出を増やしているのだ。
一方、日本人は1.1倍である。

日本人は節約を頑張り過ぎている

総務省の世帯調査によると、総世帯の支出額は…

2015年 247,126円
2019年 249,704円
2024年 250,929円

この10年で、ほぼ横ばいだ。
さきほどのGDP統計とも符合している。

10年間、家計支出が横ばいというのは異常だ。
日本の常識は、世界の非常識。

毎年支出が増えるのは、普通のことである。
支出が増えても、罪悪感を覚える必要はない。

むしろ昨今の物価高で、購買量は落ちている。
日本人は、貧しくなっているのだ。

家計の生活防衛手段

家計消費は、GDPの6割くらいを占めている。

出典:国連『National Accounts (AMA)』家計消費支出 自国通貨建て参照

日本は、その家計消費が伸びていない。
経済成長できない理由は明らかだろう。


生活の防衛手段として、節約は大事である。
それとあわせて、発想の転換も必要だ。

「支出を減らそう」
日本人の多くがこう考えている。
不景気の時代が長すぎたのだ。


「支出が増えていく」
これが世界の常識である。
経済の好循環だ。

  1. 支出が増える
  2. 物価が上がる
  3. 売上が伸びる
  4. 給料が上がる
  5. 支出が増える


先進国の家計は、こういう状況にいる。

日本も消費を活発にすればいい。
その一丁目一番地は、消費税の減税だ。
これが最も重要な生活の防衛手段なのである。




家計収支編(総世帯・二人以上の世帯・単身世帯)

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