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日本の経済成長率ランキング 191ヵ国中191位の最下位

時事ニュース

経済成長率ランキング

以下、国連に加盟している全193ヵ国について、1997年から2023年までの経済成長率を、ランキング形式に並べたものである※1

データが欠損しているスーダンと南スーダンを除いた191ヵ国のうち、日本は191位の最下位となった。

順位1997~2023年 平均値名目GDP成長率
1位ベネズエラ5760.66%
2位北朝鮮252.77%
3位アンゴラ73.44%
4位コンゴ共和国72.12%
5位アフガニスタン60.25%
6位ベラルーシ50.82%
7位ブルガリア37.63%
8位トルコ32.96%
9位ウズベキスタン32.07%
10位アルゼンチン29.55%
11位シリア27.74%
12位イラン26.81%
13位タジキスタン26.46%
14位レバノン25.91%
15位スリナム25.34%
16位ガーナ24.43%
17位マラウィ22.80%
18位ラオス22.62%
19位ルーマニア22.07%
20位ミャンマー21.84%
21位エチオピア21.59%
22位トルクメニスタン21.00%
23位ザンビア19.97%
24位シエラレオネ19.62%
25位赤道ギニア19.17%
26位ロシア18.93%
27位セルビア18.74%
28位カザフスタン18.23%
29位ウクライナ17.95%
30位モンゴル17.91%
31位イラク17.87%
32位ナイジェリア16.51%
33位アゼルバイジャン16.46%
34位サントメ・プリンシペ16.30%
35位キルギスタン16.28%
36位リビア15.81%
37位ブルンジ14.97%
38位ハイチ14.92%
39位エジプト14.91%
40位ルワンダ14.70%
41位ベトナム14.62%
42位ギニア14.51%
43位タンザニア14.35%
44位インドネシア14.23%
45位カタール14.16%
46位モルドバ14.03%
47位ウガンダ13.77%
48位スリランカ13.67%
49位ドミニカ共和国13.61%
50位モザンビーク13.49%
51位パキスタン13.36%
52位バングラデッシュ13.07%
53位ガイアナ13.06%
54位リベリア12.77%
55位ソマリア12.51%
56位ブータン12.46%
57位インド12.05%
58位ジョージア11.87%
59位ネパール11.83%
60位コスタリカ11.76%
61位カンボジア11.68%
62位マダガスカル11.58%
63位ニカラグア11.41%
64位中国11.30%
65位ケニア11.27%
66位ボツワナ11.19%
67位イエメン11.15%
68位ウルグアイ11.12%
69位モルディブ10.98%
70位ホンジュラス10.65%
71位アルジェリア10.43%
72位アルメニア10.42%
73位パラグアイ10.30%
74位ボスニア・ヘルツェゴビナ10.24%
75位コロンビア10.17%
76位ナンビア10.16%
77位チャド10.11%
78位ブラジル9.97%
79位モーリタニア9.90%
80位モンテネグロ9.50%
81位パプア・ニューギニア9.38%
82位ジャマイカ9.35%
83位ガンビア9.34%
84位エストニア9.33%
85位エスワティニ9.32%
86位ハンガリー9.26%
87位セーシェル9.21%
88位レソト9.12%
89位メキシコ8.95%
90位南アフリカ8.93%
91位フィリピン8.90%
92位グアテマラ8.85%
93位ラトビア8.73%
94位エルトリア8.68%
95位ソロモン諸島8.67%
96位パナマ8.66%
97位アイルランド8.57%
98位ナウル8.52%
99位アイスランド8.46%
100位チリ8.43%
101位ボリビア8.36%
102位ベニン8.30%
103位キューバ8.29%
104位コンゴ8.28%
105位ブルキナ・ファソ8.17%
106位ジブチ8.14%
107位サウジアラビア8.13%
108位アラブ首長国連邦8.09%
109位オマーン8.09%
110位リトアニア8.05%
111位モーリシャス8.04%
112位ポーランド8.02%
113位コートジボワール8.00%
114位マリ8.00%
115位ニジェール7.94%
116位クウェート7.84%
117位ペルー7.84%
118位マレーシア7.76%
119位ヨルダン7.69%
120位チュニジア7.62%
121位アルバニア7.54%
122位バーレーン7.45%
123位東ティモール7.43%
124位ツバル7.29%
125位マルタ7.19%
126位トーゴ7.02%
127位カーボベルデ6.86%
128位トリニダード・トバゴ6.78%
129位エクアドル6.68%
130位スロバキア6.63%
131位セネガル6.56%
132位ギニア・ビサウ6.49%
133位サモア6.49%
134位スロベニア6.47%
135位ノルウェー6.38%
136位カメルーン6.37%
137位シンガポール6.32%
138位イスラエル6.28%
139位ルクセンブルク6.16%
140位北マケドニア6.08%
141位オーストラリア6.01%
142位韓国5.96%
143位グレナダ5.96%
144位クロアチア5.90%
145位トンガ5.73%
146位ガボン5.68%
147位フィジー5.67%
148位キリバス5.55%
149位バヌアツ5.54%
150位チェコ5.45%
151位キプロス5.37%
152位モナコ5.36%
153位ニュージーランド5.35%
154位モロッコ5.24%
155位タイ5.21%
156位べリーゼ5.20%
157位コモロ4.93%
158位エルサルバドル4.88%
159位セントルシア4.71%
160位アメリカ4.71%
161位アンティグア・バーブーダ4.67%
162位カナダ4.66%
163位セントクリストファー・ネービス4.61%
164位セントビンセント・グレナディーン諸島4.44%
165位中央アフリカ4.42%
166位スウェーデン4.39%
167位ブルネイ・ダルサラーム4.39%
168位スペイン4.35%
169位オランダ4.32%
170位アンドラ4.30%
171位イギリス4.18%
172位ポルトガル4.02%
173位ジンバブエ3.99%
174位バルバドス3.97%
175位ベルギー3.90%
176位フィンランド3.77%
177位オーストリア3.64%
178位バハマス3.64%
179位デンマーク3.61%
180位ギリシャ3.23%
181位マーシャル諸島3.23%
182位ドミニカ3.19%
183位フランス3.10%
184位パラオ3.03%
185位リヒテンシュタイン3.03%
186位ドイツ2.94%
187位ミクロネシア連邦2.88%
188位サンマリノ2.73%
189位イタリア2.72%
190位スイス2.46%
最下位日本0.39%

日本の平均経済成長率は、わずか0.39%に留まっている。ワースト2位のスイスは2.46%だったが、このスイスにも大きく水をあけられる結果となった。



望ましいGDP成長率

名目GDP成長率は、何%が望ましいのだろうか?
例えば、G7の経済成長率を見てみよう。

順位1997~2023年名目GDP成長率
160位アメリカ4.71%
162位カナダ4.66%
171位イギリス4.18%
183位フランス3.10%
186位ドイツ2.94%
最下位日本0.39%

主要国の経済成長率は、年率3~4%となっている。このことから日本も少なくとも年率3%、できれば4%以上を目指したい所である※2



0成長は現状維持ではなく、衰退の道

年率3%以上を目指したい理由は、年率0%代だと、他国と大きな差が付いてしまうからである。

出典:国連『National Accounts (AMA)』名目GDP 自国通貨建て 参照

2023年/1997年対比でみると、アメリカは3.2倍、イギリスは2.8倍、ドイツは2.1倍となり、日本は1.1倍だった。

このように年率0%と年率3%は、一見すると小さな差に見えるが、年月とともに大差を付けられてしまうのである※3








※1 ランキングのデータは、国連のNational Accounts – Analysis of Main Aggregates (AMA)を参照している。対象期間は1997年~2023年、対象国は2025年4月現在、国連に加盟している全193ヵ国、対象データは名目GDP成長率の年平均値である。

ランキングに掲載されていない国・地域としては、台湾香港、マカオ、コソボ、パレスチナ、グリーンランド、プエルトリコ、クック諸島などが挙げられる。これらは国連非加盟国である。

また日本政府が外国として承認していない北朝鮮は、国連に加盟しているため、ランキングに掲載している。


※2 望ましい経済成長率は「高ければ高いほどいい」というものではない。1位のベネズエラは、ハイパーインフレに苦しんでいる国で、インフレが名目GDPをかさ上げしている国だからである。

かといって、日本のように「低ければ低いほどいい」というものでもない。最下位の日本は、デフレとコストプッシュインフレの背景にある需要不足を患っており、名目GDPが成長しない原因となっているからである。

主要国の長期データを踏まえれば、やはり年率3~4%を目指すのが現実的だろう。もちろん年率5%も十分可能である。逆に3%を切ってしまうと、最下位争いになってしまうので避けたい所だ。

※3 年率0.4%、3%、4.5%だと、26年で次のような差となって現れる。

1.004×1.004×1.004×…×1.004=1.1倍
1.03×1.03×1.03×…×1.03=2.1倍

1.045×1.045×1.045×…×1.045=3.1倍

上が日本、真ん中がドイツ、下がアメリカだった。このように単年度では小さな差でも、時間とともに複利が蓄積して大きな差となって現れる。

ワースト2位のスイスでさえ、年率2.46%、26年で1.9倍になった。ワースト2位の国と比較すると、日本の経済成長率がいかに低いのかが分かる。

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