理由:「財政出動」に反対するため
2018年2月の予算委員会で、財政について議論していました。
いかに歳出改革を進めていくか
稲田議員は、まず政府支出について議論しました。
私は、やはり財政再建、こういった災害があったときに余裕を持って対応するためにも、しっかり財政再建には取り組まなければならないと思います。
3年前に政調会長として、自民党に財政再建に関する特命委員会を立ち上げて、経済再生と財政再建の両立を図る中で、いかに歳出改革を進めていくかの精力的な議論を行いました。
…3年で社会保障の伸びを1.5兆円以内、歳出全体を1.6兆円以内とする目安をつくる、これは大きな議論がありましたけれども、私はやはり、目安があって初めて改革というのは進むと思います。
第196回国会 衆議院 予算委員会 第12号 平成30年2月15日
稲田議員は、政府支出を削減する方向で議論を重ねてきた、と振り返りました。
上のグラフは、各国の政府支出の伸び方を示したものです。稲田議員のこうした議論によって、日本は世界最低水準の伸び率になりました。
財政赤字は次世代の資源配分の自由を制約する
次に、政府債務について議論しました。
その中で、財政赤字は次世代の資源配分の自由を制約するもので、世代間の公平、さらには持続可能性を確保する観点から、また、災害への対応もそうですけれども、抜本的な構造改革が必要であり、社会保障改革はその中核だと思います。
この肝は、楽観的な財政増の見通しに過度に依存してはならないということであります。
第196回国会 衆議院 予算委員会 第12号 平成30年2月15日
稲田議員は、現役世代が財政赤字を続けた場合、将来世代が政府支出の削減を余儀なくされる、と主張しました。
上のグラフは、日本と海外の一般政府(国と地方を合わせた)総債務を示したものです。海外の政府は、債務を日本以上に拡大させています。
6年連続で国債発行額を減らし続けることができる
最後に、国債について議論しました。国債とは、税収だけでは予算に届かないため、政府が資金調達するために発行する債券をいいます。
安倍政権のもとで、8四半期連続プラス成長を実現し、6年連続で国債発行額を減らし続けることができるなど、経済再生、財政再建、両輪で両立をしております。この夏に向けて新たな財政計画を策定することになっておりますが、現在の財政計画に基づく歳出改革について、麻生大臣、どのように評価されているか、お伺いをいたします。
…しっかりと(歳出)改革を進めて、次世代への責任を果たしたいと思います。
第196回国会 衆議院 予算委員会 第12号 平成30年2月15日
稲田議員は、国債の発行額を抑制できた、とアピールしました。
上のグラフは、長期債務残高と国債の金利を示したものです。国債は超低金利の状態にあるため、発行額が増えても支障ありませんでした。
財政再建推進本部報告
2021年5月、自民党の有志(稲田議員を含む)が政府に提言書を渡しました。
そうした中、それまでに財政の体質改善を行わず、プライマリーバランスが赤字のままであれば、…日本国債の格付け等を通じて市場からの信認を失いかねない。
2,021年5月25日 財政再建推進本部報告 抜粋
稲田議員は、コロナ不況の中、国債が超低金利であるにも関わらず、景気が冷え込む財政再建を政府に提言していました。
議論の内容に基づき「以外に投票する」議員に分類しました。
2021年衆院選の得票率
得票率65.5%で当選しました。
(有効投票数208,016票 投票率56.82%)
当選者と次点 | 得票率 |
---|---|
稲田 朋美 | 65.5% (136,171票) |
野田 富久 (落選) | 34.5% (71,845票) |
※衆議院インターネット審議中継及び総務省選挙関連資料 参照
本記事に掲載されている経済のグラフ