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【グラフ編】現実:日本の政府総支出は、世界最低水準の伸び率 / 理由:政府予算を増やしてこなかったため

日本の政府支出は、世界最低水準の伸び率(超緊縮財政)財政
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日本の政府総支出

出典:IMF『General government total expenditure』National currency参照

政府総支出とは、中央政府と地方政府、社会保障基金の3主体が支出した金額の合計。政府支出の増え方は、非常に小さかった(これをきんしゅく財政という)。

アジア・オセアニア 9ヵ国の政府総支出

出典:IMF『General government total expenditure』National currency参照

世界的に見ると、政府総支出を増やしてきた国が多い。中国は約20倍と伸び率が高い。伸び率が小さいオーストラリアや韓国でも3倍以上。日本の1.28倍は断トツに低い。

アメリカ大陸 5ヵ国の政府総支出

出典:IMF『General government total expenditure』National currency参照

カナダが約2.4倍。世界最大の経済大国であるアメリカが約2.7倍。日本の財政拡大率は、コロナの前後を問わず、小さかった。

ヨーロッパ 7ヵ国の政府総支出

出典:IMF『General government total expenditure』National currency参照

ヨーロッパの先進国は、1.5倍以上に増やしてきた。イギリスが2.6倍、フランスが1.8倍、ドイツが1.7倍。どの国も積極財政に転じつつある中、日本だけがその潮流から取り残されている。

日本の政府総支出が伸びなかった理由:政府予算を増やしてこなかったため

民間がお金の支払いを減らすと、社会全体の支払い総額は減る。すると、社会全体で受け取るお金も減るため、景気が悪化する。

景気が悪い時、民間が単独で支出を増やすことは難しい。そこで殆どの先進国では、政府が支出を増やすことで景気を底上げをした。それに対して日本は、十分な予算を確保してこなかった。