同じように変動している2つの賃金データ
以下に掲載しているデータは、名目賃金指数と平均年収、2つの賃金データである。
平均年収を外国と比較
OECDの平均年収データは、GDPから逆算してるため、絶対値の精度が荒い。一方、変化率で見た場合、国内で発表している名目賃金と同じように変動している。以下、平均年収を外国と比較する。
データ概要
【期間】 2001~2020年 (2001=1)
【データ】賃金
- 平均年収 グレー
- 名目賃金指数 黒の点線
アジア・オセアニア4ヵ国の平均年収
韓国とオーストラリア、ニュージーランドの平均年収は、順調に伸びている。
2020年時点の平均年収
2,001年を起点にすると、上記3ヵ国は、全て1.8倍以上に伸びた。日本の伸び率は圧倒的に低い(1倍未満)。
データ概要
【期間】 2001~2020年 (2001=1)
【データ】アジア・オセアニア4ヵ国
- 日本の平均年収 グレー
- 日本の名目賃金指数 黒の点線
- 外国の平均年収 色分け
アメリカ大陸4ヵ国の平均年収
先進国のアメリカとカナダは、日本よりも大きく伸ばしてきた。
2020年時点の平均年収
カナダが1.6倍、アメリカが1.7倍。「成熟した国では所得が伸びない」という主張が誤りであることを示している。
データ概要
【期間】 2001~2020年 (2001=1)
【データ】アメリカ大陸4ヵ国
- 日本の平均年収 グレー
- 日本の名目賃金指数 黒の点線
- 外国の平均年収 色分け
ヨーロッパ9ヵ国の平均年収
以下の7ヵ国は、イタリアを除くと、平均年収を1.4倍以上に伸ばしてきた。
2020年時点の平均年収
イギリスが1.6倍、ドイツとフランスが1.5倍。日本だけが下がっている。
データ概要
【期間】 2001~2020年 (2001=1)
【データ】ヨーロッパ7ヵ国
- 日本の平均年収 グレー
- 日本の名目賃金指数 黒の点線
- 外国の平均年収 色分け
ヨーロッパで人口が減少した4ヵ国の平均年収
以下の4ヵ国は、人口が減少したにも関わらず、平均年収を大きく伸ばしてきた。
2020年時点の平均年収
特にリトアニアとラトビアは、世界で最も人口が減少した。「人口減少国では所得が伸びない」という主張が誤りであることを示している。
データ概要
【期間】 2001~2020年 (2001=1)
【データ】ヨーロッパ4ヵ国
- 日本の平均年収 グレー
- 日本の名目賃金指数 黒の点線
- 外国の平均年収 色分け
現実:日本の平均年収は、世界最低水準の伸び率 / 理由:外国よりも伸びていないため
日本の平均年収の伸び率は、世界最低水準のランキングに位置している。
世界最低水準の伸び率
日本の平均年収は、世界最低水準の伸び率。先進国と比べても、全く伸びていない。
実質賃金も下落
名目賃金を物価で割ったものを実質賃金という。実質賃金は豊かさを測るためのもので、日本の実質賃金は20年以上、下落し続けている。