理由:「財政出動」に反対するため
財務省の元官僚です。2018年2月の予算委員会で、昭和の財政史について振り返りました。
どんどん借金の山は膨らんでいった
古賀議員は、まず政府債務について議論しました。
少しひもとかせていただきますと、昭和の時代から、東京オリンピックがあって、その後、昭和40年以降のことで申し上げます。…昭和41年に、当初予算において建設公債が発行された。…そして昭和50年代に入り、昭和50年に特例公債の発行を始めた。
同時に、財政危機宣言が発せられ、増税なき財政再建、鈴木善幸内閣の時代だと思いますが、こうした取組が行われ、その中で、平成に入り、バブル景気という状況もあってか、特例公債から脱却した、そういう歴史がありました。
その後でありますが、バブルが崩壊をし、平成が進むにつれ、どんどん借金の山は膨らんでいった、そして現在に至っているというのが財政の姿だというふうに考えております。
第196回国会 衆議院 予算委員会 第7号 平成30年2月7日
古賀議員が、長期債務残高が膨らんだ経緯を説明しました。

上のグラフは、長期債務残高の推移を示したものです。古賀議員は、これを問題視しました。
PB黒字化だ
次に、PBについて議論しました。PBとは、歳出を税収の範囲で賄うというルールで、政府の支出額と国債の発行額を抑え込むために設けられています。
こうした中で、直近約20年間を見ましても、橋本内閣での財政構造改革法、その後の小泉政権での歳出歳入一体改革、骨太の方針、民主党政権になっても中期財政フレーム、そして今、中期財政計画と、こうした計画がつくられ、そして、PB黒字化を始め目標設定が行われてきたということであります。
私も役所におりまして、2,011年、PB黒字化だ、まさに財政は国の形だ、財政が健全化した後に、より前向きな国づくりができる、そういう思いで当時仕事をしてまいりました。結果として、目標が達成されずに現在に至っている。そして、今夏、いま一度財政再建をということで目標設定が行われる。
第196回国会 衆議院 予算委員会 第7号 平成30年2月7日
古賀議員は、国債の発行額を抑制するために、PBの黒字化を達成しなければならない、と主張しました。

上のグラフは、長期債務残高と国債の金利を示したものです。国債は超低金利の状態にあるため、発行額が増えても支障ありませんでした。
歳出歳入の改革も具体的に掲げ
さらに、政府支出の削減(=歳出改革)について議論しました。
今おっしゃられたように、しっかりとした姿勢と、そして着実に一歩ずつ進めていくこと、そのことが大事だと思いますし、そういう中で、やはり経済再生なくして財政健全化なしということではありますが、一方で、成長による増収分だけで健全化が図られるわけでもない。
そのことをしっかり踏まえて、歳出歳入の改革も具体的に掲げ、そして実行していく必要があるんだというふうに思います。
第196回国会 衆議院 予算委員会 第7号 平成30年2月7日
古賀議員は、政府支出を削減しなければならない、と主張しました。

上のグラフは、各国の政府支出の伸び方を示したものです。古賀議員のこうした議論によって、日本は世界最低水準の伸び率になりました。
議論の内容に基づき「以外に投票する」議員に分類しました。
2024衆院選の得票率
得票率41.2%で当選しました。
(有効投票数230,805票 投票率53.45%)
当選者と次点 | 票数 |
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古賀 篤 | 41.2% (95,074票) |
仁戸田 元氣 (落選) | 28.5% (65,835票) |
※衆議院インターネット審議中継及び総務省選挙関連資料 参照
本記事に掲載されている経済のグラフ