理由:「財政出動」に反対するため
2010年2月の予算委員会で、財政について議論していました。
ツケを残すような、こういう予算はやめていただきたい
棚橋議員は、まず国債について議論しました。国債とは、税収だけでは予算に届かないため、政府が資金調達するために発行する債券をいいます。
この予算は、税収と公債金、国債の発行が、要は借金の方が収入よりも多い予算なんです。…20兆以上お金が浮いてくると言ったのはあなた方です。どうか、特に今選挙権のない子供たちにツケを残すような、こういう予算はやめていただきたい。
第174回国会 衆議院 予算委員会 第6号 平成22年2月5日
棚橋議員は、国債は将来世代のツケになる、と主張しました。
上のグラフは、日本と海外の一般政府(国と地方を合わせた)総債務を示したものです。海外の政府は、債務を日本以上に拡大させています。
紙切れになりつつある国債
次に、国債の信用力について議論しました。
これはまさに大臣、正直に、その辺はわかっているんですよ。財源がないで、ばらまくんでしょう。
国債が今信用を失いつつあって、個人が買わなくなっているんですよ。国債が民主党のばらまき政権で紙切れになりつつあるんですよ。その紙切れになりつつある国債を郵貯のマネーで引き受けさせる、そういうことじゃないですか。
第174回国会 衆議院 厚生労働委員会 第13号 平成22年3月31日
棚橋議員は、国債が信用を失いつつある、と主張しました。
上のグラフは、長期債務残高と国債の金利を示したものです。国債は超低金利の状態にあるため、国債を発行しても何ら支障ありませんでした。
このようなバラマキ政権
さらに、政府支出(予算)について議論しました。
では逆に、今、国債が信用を失いつつある。このようなばらまき政権で、あしたから始まる来年度予算は、大ざっぱに言えば、37兆の税収で、44兆の国債で、92兆の一般会計。
このような財政では、昭和21年以来の、税収よりも国債が多いという財政を民主党政権下で組んだ。これに対して、国民はこの国の国債は本当に大丈夫なんだろうかという不安が全くないとお思いですか。
第174回国会 衆議院 厚生労働委員会 第13号 平成22年3月31日
棚橋議員は、政府予算の規模が過大である、と主張しました。
上のグラフは、各国の政府支出の伸び方を示したものです。棚橋議員のこうした議論によって、日本は世界最低水準の伸び率になりました。
財政健全化目標の実現のため
2015年9月の本会議で、プライマリー・バランスについて議論しました。プライマリー・バランスとは、歳出を税収の範囲で賄うというルールで、政府支出を抑え込むために設けられています。
内閣発足から2年9カ月、安倍内閣は安定的かつ着実に政策を実行してまいりました。そして、具体的な成果を上げてまいりました。
…あわせて、2020年度までに基礎的財政収支、プライマリーバランスを黒字化するという財政健全化目標の実現のため、消費税率8%への引き上げを実施し、また、歳出の効率化等に全力で取り組んでいます。
第189回国会 衆議院 本会議 第47号 平成27年9月18日
棚橋議員は、プライマリー・バランスを改善するために、消費税を増税していきたい、と主張しました。
上のグラフは、各国における家計消費の伸び方を比較したものです。日本は、世界最低水準の伸び率でした。政府は本来、冷え込んだ消費を回復させるために減税すべき所を、逆に増税し続けました。
議論の内容に基づき「以外に投票する」議員に分類しました。
2021年衆院選の得票率
得票率65.8%で当選しました。
(有効投票数165,308票 投票率56.09%)
当選者と次点 | 得票率 |
---|---|
棚橋 泰文 | 65.8% (108,755票) |
大谷 由里子 (落選) | 24.3% (40,179票) |
※衆議院インターネット審議中継及び総務省選挙関連資料 参照
本記事に掲載されている経済のグラフ