理由:「財政出動」に反対するため
2014年2月の本会議で、財政について議論していました。
政府の財政出動の出番は多くなりがちでした
森山議員は、まず財政出動について議論しました。
安倍内閣が初めて概算要求の段階から策定をし、内閣として経済財政運営のスタンスをあらわしたのが、議題となっております平成26年度予算であります。
近年、リーマン・ショックや東日本大震災という未曽有の事態に対応するため政府の財政出動の出番は多くなりがちでしたが、経済が自律的に成長していくための主役は、民間経済であるべきです。
第186回国会 衆議院 本会議 第7号 平成26年2月28日
森山議員は、政府の財政出動が多かった、と主張しました。
上のグラフは、各国の政府支出の伸び方を示したものです。日本は、世界最低水準の伸び率でした。
社会保障費をどう賄っていくか
次に、財源について議論しました。
また、我が国経済は極めて厳しい状況にあり、予算の大胆な重点化を図りつつ、無駄の徹底した排除や、予算の聖域なき見直し、効率化を進め、財政健全化を進めていくことが重要です。
財政健全化のための最も重要な観点は、急速な高齢化等で毎年増大をする社会保障費をどう賄っていくかという点です。社会保障関係費は、来年度は30兆円を超え、政策的経費である一般歳出の半分以上を占めております。世界に誇る我が国の社会保障制度を、維持可能なものとし、次の世代に確実に引き継いでいくことは、今を生きる我々の世代、特に、議場にいる我々が与党、野党の枠を超えて負わねばならない使命だと考えております。
第186回国会 衆議院 本会議 第7号 平成26年2月28日
森山議員は、社会保障の給付が膨らむため、その財源確保が重要な論点になる、と主張しました。
上のグラフは、長期債務残高と国債の金利を示したものです。国債は超低金利の状態にあるため、国債を発行して予算を確保すれば済む話でした。
1.6兆円の減額を行っています
さらに、基礎的財政収支について議論しました。基礎的財政収支とは、歳出を税収の範囲で賄うというルールで、政府の支出額と国債の発行額を抑え込むために設けられています。
…(予算案に)賛成する第二の理由は、財政健全化に向けて着実に歩みを進めている予算であることです。一般会計における基礎的財政収支については、中期財政計画で掲げた4兆円程度の改善幅を大きく上回る5.2兆円の改善を果たしています。
また、新規国債発行額についても、前年度から1.6兆円の減額を行っています。これらによって、2015年度における国、地方のプライマリーバランス赤字対GDP比の半減という財政健全化目標については、達成が視野に入ってきていると思います。
第186回国会 衆議院 本会議 第7号 平成26年2月28日
森山議員は、国債の発行額を1.6兆円抑えることに成功した、と主張しました。
上のグラフは、日本と外国の国債金利を示したものです。日本の国債は、世界で最も低金利の安全な資産になります。森山議員は訳もなく、その発行額を抑え込もうとしました。
議論の内容に基づき「以外に投票する」議員に分類しました。
2021年衆院選の得票率
得票率69.5%で当選しました。
(有効投票数182,826票 投票率57.16%)
当選者と次点 | 得票率 |
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森山 裕 | 69.5% (127,131票) |
米永 淳子 (落選) | 26.8% (49,077票) |
※衆議院インターネット審議中継及び総務省選挙関連資料 参照
本記事に掲載されている経済のグラフ