理由:「財政出動」に反対するため
元大蔵官僚です。2021年の衆院選で当選しました。
そんな効果はないんじゃないか
2006年2月の予算委員会で、国債について議論しました。国債とは、税収だけでは予算に届かないため、政府が資金調達するために発行する債券をいいます。
国債発行枠30兆円、…国債発行額に限度というものを設けるという手法について質問をしたいというふうに思います。
…補正予算でそれを超えてしまった、30兆円を超えてしまった。…それ以降数年間、この国債発行枠の話というものは影を潜めることになったわけでございます。
と思いきや、今回の平成18年度の予算において、また突然30兆円という話が浮上してきた。これは、別にこの発行額の枠をはめるということ自体に反対はしないんですが、10年間、補正予算を含めて、毎年必ず30兆円の枠を守ります、そういうことだったらまだわかるんですよ、財政再建に資するということは。
ただ、こんな、5年に1回、単発で急に、まあ今年度はちょっと発行枠30兆円にしましょうかというようなことでは、余り財政規律という意味ではそんな効果はないんじゃないか、少なくとも中期的な意味で。
第164回国会 衆議院 予算委員会第三分科会 第1号 平成18年2月28日
北神議員は、国債の発行限度額を30兆円にすることには賛成するが、それを長期的に続けなければ効果はない、と主張しました。
上のグラフは、長期債務残高と国債の金利を示したものです。国債は超低金利の状態にあるため、発行額が増えても支障ありませんでした。
別にデフレでも、成長というのは、いわゆる短期的な意味で、する
2017年5月の経済産業委員会で、インフレとデフレについて議論しました。インフレとは、物価が上がり続ける現象、デフレとは、物価が下がり続ける現象をいいます。
2,000年からずっとデフレなんですけれども、たしか小泉政権のころだと思いますけれども、このときもGDPはプラスになっているんですよ。
つまり何が言いたいかというと、これもまたいろいろな議論はあるんですけれども、健全なインフレ、いいインフレと悪いインフレがありますから、石油ショックなんかは最高のある意味ではインフレですから、これは決して経済にいい話ではないので、いわゆる需要喚起、需要型の、物価が上がるということは、マイナスよりはいいというふうに思います。しかし、別にデフレでも、成長というのは、いわゆる短期的な意味で、することはするというふうに思っています。
第193回国会 衆議院 経済産業委員会 第12号 平成29年5月12日
北神議員は、短期的に見ると経済成長は可能なため、デフレでも構わない、と主張しました。
上のグラフは、各国の物価上昇率を比較したものです。日本は、世界最低水準の0%でした。それに対して外国は、毎年2%ずつ上昇しました。
財政出動はもう既に結構している
次に、財政出動について議論しました。
財政出動はもう既に結構しているんだけれども、毎年補正予算をやって。大臣は首をかしげているけれども、大臣はやりたがっているのかもしれませんが、内閣府はどうなんですか。同じですか。同じだね。
…それで、百歩譲って、では、効果があるとしますわね。そのときに、何でも光と影があるように、影が光を上回っちゃうと余り意味がないわけですよ。
第193回国会 衆議院 経済産業委員会 第12号 平成29年5月12日
北神議員は、財政出動を十分な規模で行っている、と主張しました。
上のグラフは、各国の政府支出の伸び方を示したものです。日本は、世界最低水準の伸び率でした。
議論の内容に基づき「以外に投票する」議員に分類しました。
2021年衆院選の得票率
得票率44.2%で当選しました。
(有効投票数217,550票 投票率56.21%)
当選者と次点 | 得票率 |
---|---|
北神 圭朗 | 44.2% (96,172票) |
田中 英之※ (自民、比例当選) | 37.1% (80,775票) |
※衆議院インターネット審議中継及び総務省選挙関連資料 参照
同じ選挙区から出馬した現職 本記事に掲載されている経済のグラフ