理由:「財政出動」に反対するため
2016年2月の財務金融委員会で、財政について議論していました。
名目GDP3%…大変困難な目標である
國場議員は、まずプライマリー・バランスについて議論しました。プライマリー・バランスとは、歳出を税収の範囲で賄うというルールで、政府支出を抑え込むために設けられています。
経済再生により財政再建を目指すアベノミクスの実績と評価は確かなものがあると思います。
その上で、2020年度までにプライマリーバランスの黒字化を実現するための取り組みについてお尋ねをしますが、名目3%、実質2%の経済再生ケースでも6.5兆円の赤字が残ります。大変困難な目標であると思います…
第190回国会 衆議院 財務金融委員会 第5号 平成28年2月23日
國場議員は、名目成長率が3%に届くはずがない、と主張しました。
上のグラフは、各国の成長率を比較したものです。アメリカを例に挙げると、約4~5%で成長しているため、3%は十分実現できる目標でした。
最適化、適正化、効率化というものが求められてくる
2016年2月の予算委員会で、政府支出の削減について議論しました。
今、日本の財政再建を考える際にも、どれだけ超高齢社会、超少子化に対応できるのか、このことが今の日本の財政の、2020年のプライマリーバランスの黒字化も含めて、大きなテーマであると考えております。
これはマクロのレベルでは、医療費、年金、医療、介護、子育て支援、そういったものへのまさに最適化、適正化、効率化というものが求められてくると思うんです…
第190回国会 衆議院 予算委員会第三分科会 第1号 平成28年2月25日
國場議員は、プライマリー・バランスを達成するために、政府支出の削減が求められている、と主張しました。
上のグラフは、各国の政府支出の伸び方を示したものです。國場議員のこうした議論によって、日本は世界最低水準の伸び率になりました。
そこに依存し過ぎていた
次に、財政と自助努力について議論しました。
これをミクロの個々人に置きかえていきますと、どれだけ自分自身が自助努力によって、セルフメディケーションという概念もそうだと思いますが、安易に公的医療機関にかかるのではなく、自分自身の健康状態というものを絶えず意識して、そして極力公的医療機関にかかることがないような万全の注意を払っていくということに尽きると思いますが、別の言葉で置きかえますと、健康寿命と平均寿命とを縮める、そういう大きな役割もあると思います。
今回のスイッチOTC薬の控除の導入に関して、いろいろな議論があったと思います。…いろいろな課題もあったかと思いますが、やはり私は、これだけ日本全体の財政状況を考えたときに、そしてまた個々人が、日本の医療制度がすぐれているがゆえに、若干そこに依存し過ぎていたような側面があったかと思います。
第190回国会 衆議院 予算委員会第三分科会 第1号 平成28年2月25日
國場議員は、国民が財政に依存し過ぎているため、医療サービスの安易な受診につながっている、と主張しました。
上のグラフは、長期債務残高と国債の金利を示したものです。国債は超低金利の状態にあるため、財政を言い訳にして、医療サービスの利用頻度が過剰だと主張するのはナンセンスでした。
議論の内容に基づき「以外に投票する」議員に分類しました。
2021年衆院選の得票率
得票率37.4%の次点で比例当選しました。
(有効投票数145,878票 投票率55.89%)
当選者と次点 | 得票率 |
---|---|
赤嶺 政賢※ (共産) | 42.2% (61,519票) |
國場 幸之助 (比例当選) | 37.4% (54,532票) |
下地 幹郎 (落選) | 20.4% (29,827票) |
※衆議院インターネット審議中継及び総務省選挙関連資料 参照
本記事に掲載されている経済のグラフ