理由:「規制緩和」に賛成するため
2019年11月の厚生労働委員会で、雇用について議論していました。
ぜひ本丸に据えてやりたい
藤田議員は、まず解雇規制について議論しました。
…雇用の流動化についてちょっと議論したいなというふうに思っています。
雇用の流動化というとまだマイルドなんですけれども、いわゆる解雇規制の緩和とか労働市場の流動化にかかわる問題というのは非常にセンシティブで、反対意見も多い。
…特に、2001年の小泉内閣や2007年の安倍内閣でもそういった指摘がなされておりますけれども、今の安倍政権の2,013年ごろにも解雇規制の緩和や労働市場の流動化の提言や検討というのがなされたと思いますけれども、今、現時点では一向に進む気配がないというふうに私は感じております。
これは実際に進める意向があるのかないのか。私個人としては…この厚生労働委員会でぜひ本丸に据えてやりたい分野だなというふうに思っておりますが、政府の見解をお聞かせいただけますか。
第200回国会 衆議院 厚生労働委員会 第6号 令和元年11月22日
藤田議員は、解雇規制の緩和を主要テーマとして取り組む熱意を示しました。
何か悪いことのように考えはる方がいらっしゃる
続けて、解雇規制の緩和について議論しました。
雇用の流動性を高めたり、解雇規制を緩和するというのは何か悪いことのように考えはる方がいらっしゃるんですけれども、これは所得格差の問題にもつながりますし、…正規雇用の人が守られ過ぎていて、今労働市場に参入できていない非正規の方とか若者とか、一旦市場から退出されてもう一回戻りたい女性とかがいわゆる割を食っているという問題。
…つまり、雇用の流動性を高めることが、労働市場の活性化、そして、何というんですか、今、特に人不足の時代だからこそ食い合わせがいい政策だと私は思っているんです。
第200回国会 衆議院 厚生労働委員会 第6号 令和元年11月22日
藤田議員は、人手不足の時こそ、自由に解雇できる方がよい、と主張しました。
上のグラフは、日本の名目賃金指数とOECDが発表している各国の平均年収を示したものです。日本の平均年収は、世界最低水準の伸び率でした。解雇規制を緩和すれば、無給の失業者が生まれるため、賃金は一層伸びなくなります。
非常に難しいかじ取りだな
2021年2月の予算委員会で、インフレについて議論しました。インフレとは、物価が上がり続ける現象をいいます。
コロナ対策で各国が財政出動をやっていますよね、かなりの量を。…コロナが少し収まってきた後に、インフレという危険というか、インフレの方に振れるという予測もありますけれども、この辺り、どう見ておられますか。[エコノミストへの質問]
第204回国会 衆議院 予算委員会公聴会 第1号 令和3年2月24日
…非常に難しいかじ取りだなというふうに思いました。[エコノミストの答弁を受けて]
藤田議員は、猛烈なインフレを回避しながら財政出動を行うのは極めて難しい、と主張しました。
上のグラフは、各国の物価上昇率を比較したものです。日本は、世界最低水準の0%でした。警戒すべきはインフレではなく、デフレでした。
私はちょっと懐疑的だな
さらに、賃金について議論しました。
経済指標でいうと賃金水準というのは遅行指数ですから、賃金水準を上げることによって経済を活性化するという、最近イギリスとかを含めてそういうことも言われ始めていますが、私はちょっと懐疑的だなというふうに思っています。
第204回国会 衆議院 予算委員会公聴会 第1号 令和3年2月24日
藤田議員は、賃金が上昇しても、経済は成長しない、と主張しました。
上のグラフは、各国の名目GDPの伸び方を比較したものです。賃金伸び率に加え、経済成長率も世界最低水準でした。
議論の内容に基づき「以外に投票する」議員に分類しました。
2021年衆院選の得票率
得票率51.2%で当選しました。
(有効投票数183,651票 投票率55.0%)
当選者と次点 | 得票率 |
---|---|
藤田 文武 | 51.2% (94,003票) |
北川 晋平 (落選) | 32.3% (59,304票) |
※衆議院インターネット審議中継及び総務省選挙関連資料 参照
本記事に掲載されている経済のグラフ