理由:「財政出動」に反対するため
2022年11月の本会議で、財政について議論していました。
財政規律を大元から掘り崩す
奥下議員は、まず政府支出の規模について議論しました。
補正(予算)案に反対する第一の理由は、本当に必要な支出は一部にとどまり、その多くは年度内に執行されない不要不急の事業や支出だということです。29兆円の大型補正というのは看板だけで、その中身は、ほとんど円安にも物価高にも関係のない事業の羅列です。
基金の新設や増額に関わる支出が50事業もあり、合計で8兆9000億円、補正総額の3割を占めていますが、基金は複数年度にわたって支出されるもので、喫緊の課題である円安対策、物価高対策には即効性は全くありません。しかも、多額の基金の積み上げは、中長期に見れば、財政規律を大本から掘り崩す可能性もあります。
第210回国会 衆議院 本会議 第12号 令和4年11月29日
奥下議員は、政府予算の規模を大きくしてはならない、と主張しました。

上のグラフは、長期債務残高と国債の金利を示したものです。国債は超低金利の状態にあるため、国債を発行して予算を確保すれば済む話でした。
この一段と悪化した財政
2023年2月の予算委員会で、基礎的財政収支について議論しました。基礎的財政収支とは、歳出を税収の範囲で賄うというルールで、政府支出を抑え込むために設けられています。
まずは、中長期財政試算について、後藤大臣にお尋ねいたします。
コロナ対策で財政収支は膨らみ、基礎的財政収支の赤字は18年度の10兆円から22年度には50兆円に増加しておりますが、政府は、基礎的財政収支を25年度に黒字化するというコロナ禍前からの目標を変えておられませんが、この一段と悪化した財政をどう立て直されるんでしょうか。
第211回国会 衆議院 予算委員会 第11号 令和5年2月15日
奥下議員は、基礎的財政収支を黒字化させるべきだ、と主張しました。

上のグラフは、各国の政府支出の伸び方を示したものです。奥下議員のこうした議論によって、日本は世界最低水準の伸び率になりました。
甘い数字設定だと言わざるを得ない
さらに、名目GDPについて議論しました。
役所に聞いたら、名目成長率が3%以上を維持すると予測の下、計算しているということを聞いております。
実際、名目成長率が3%を超えたのはここ20年で一度きりですので、ちょっと甘い数字設定だと言わざるを得ないかなと思っておりますが、今言っていただいたように前向きに取り組んでいただけたらと思いますので、ありがとうございました。
第211回国会 衆議院 予算委員会 第11号 令和5年2月15日
奥下議員は、名目GDPが3%以上の成長率を達成することは難しい、と主張しました。

上のグラフは、各国の成長率を比較したものです。多くの先進国が名目GDPを伸ばしている中、日本は緊縮財政と消費増税によって、世界最低水準の名目成長率になっていました。
議論の内容に基づき「以外に投票する」議員に分類しました。
2021年衆院選の得票率
得票率45.3%で当選しました。
(有効投票数226,040票 投票率60.02%)
当選者と次点 | 得票率 |
---|---|
奥下 剛光 | 45.3% (102,486票) |
渡嘉敷 奈緒美※(落選) | 31.7% (71,592票) |
※衆議院インターネット審議中継及び総務省選挙関連資料 参照
同じ選挙区から出馬した現職 本記事に掲載されている経済のグラフ