理由:「財政出動」に反対するため
2005年10月の予算委員会で、財政について議論していました。
ぎりぎりと絞りながら
上川議員は、まず国債について議論しました。国債とは、税収だけでは予算に届かないため、政府が資金調達するために発行する債券をいいます。
最終的に公債発行額をできるだけ抑制していきたい、こういうお話がございました…
…総量規制という形で公債の発行枠を、30兆という数字はともかくとして、しっかりとその枠を決めていくということについてのお考えにつきましては、どのように今感じていらっしゃるのでしょうか。
…ぜひとも、ぎりぎりと絞りながらも、しかし全体のバランスということを考えながら、この平成18年度につきましても取り組んでいただきたいというふうに思っております。
第163回国会 衆議院 予算委員会 第3号 平成17年10月3日
上川議員は、国債の発行額を絞るべきだ、と主張しました。
上のグラフは、長期債務残高と国債の金利を示したものです。国債は超低金利の状態にあるため、発行額が増えても支障ありませんでした。
我が国の財政再建…は、待ったなし
2016年2月の予算委員会で、政府支出について議論しました。
我が国の財政再建につきましては、待ったなしということでございます。
財政再建の実現に向けましてはさまざまな取り組みを組み合わせていくということが必要であろうかと思いますが、中でも徹底した行政改革というのが大きな柱の一つになるというふうに考えております。
安倍政権におきましては、単なるパフォーマンスではない真の行政改革に取り組む、こうした決意の中で大きな成果を上げているところでございますが、河野行革担当大臣におかれましては、現在進めている行政改革の取り組み、とりわけ国の全ての事業につきまして点検を行う行政事業レビューということでございまして、徹底した無駄を省くための取り組みにつきましての今年度の成果ということにつきまして、お伺いをさせていただきたいと存じます。
第190回国会 衆議院 予算委員会 第6号 平成28年2月3日
上川議員は、政府支出を徹底的に切り詰めるべきだ、と主張しました。
上のグラフは、各国の政府支出の伸び方を示したものです。上川議員のこうした議論によって、日本は世界最低水準の伸び率に留まりました。
財政規律への配慮が重要であると考えております
2022年1月の予算委員会で、プライマリーバランスについて議論しました。プライマリー・バランスとは、歳出を税収の範囲で賄うというルールで、政府支出を抑え込むために設けられています。
①振り返れば、一度目の2005年の質問で、私は、当時の谷垣財務大臣に対し…プライマリーバランスへの政府の覚悟を問う質問をいたしました。当時は、2010年代初頭におけるプライマリーバランス達成に向けて、公債発行額を30兆円以下に抑えるという総量規制の縛りが予算編成に当たって強く意識されていた時代でありました。
②今おっしゃったような新しい資本主義、この実現のためには、ベースで支える財政の在り方が極めて重要であるというふうに思っております。
資本主義をバージョンアップするということでございますので…中長期的な視点から政策効果の大きい歳出項目をしっかりと選択をし、そして予算化をしていく。これはケインズの言うところのワイズスペンディング、賢い支出、こういったことを財政の中にしっかりと盛り込んでいかなければならないと考えております。そのためには、やはり財政規律への配慮が重要であると考えております。将来の財政基盤に対する疑念が、また社会保障の持続可能に対する不安感が、国民の消費性向に重い足かせとなっている、そして、とりわけ若い世代、子育て世代の将来不安の最大の理由としてこうした項目が挙げられているところでございます。
①第208回国会 衆議院 予算委員会 第2号 令和4年1月24日
②第208回国会 衆議院 予算委員会 第2号 令和4年1月24日
上川議員は、財政規律であるプライマリー・バランスを配慮しながら財政運営を行うべきだ、と主張しました。
上のグラフは、各国のGDP成長率を比較したものです。 上川議員が、国債の発行と政府支出の削減を推進してきたことで、日本は世界最低水準の経済成長率に留まりました。
議論の内容に基づき「以外に投票する」議員に分類しました。
2021年衆院選の得票率
得票率52.4%の1位で当選しました。
(有効投票数194,583票 投票率50.99%)
当選者と次点 | 得票率 |
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上川 陽子 | 52.4%(101,868票) |
遠藤 行洋 (落選) | 27.7% (53,974票) |
青山 雅幸(落選) | 9.1%(17,667票) |
※衆議院インターネット審議中継及び総務省選挙関連資料 参照
本記事に掲載されている経済のグラフ