理由:「財政出動」に反対するため
2016年2月の財務金融委員会で、財政について議論していました。
特例公債の発行額を最大限圧縮していく取り組みは不可欠
勝俣議員は、まず国債(=特例公債)について議論しました。国債とは、税収だけでは予算に届かないため、政府が資金調達するために発行する債券をいいます。
しかし、この平成28年度予算においても28.4兆円の特例公債(国債)の発行を見込んでおり、少なくとも、2020年度…までの間は引き続き特例公債を発行せざるを得ないという状況でございます。
…中長期試算を見ても、そうした財政見通しにあることは、残念ながら明らかでもございます。国債残高が800兆円を超えるという我が国の厳しい財政を踏まえれば、毎年度の予算編成において特例公債の発行額を最大限圧縮していく取り組みは不可欠であります…
第190回国会 衆議院 財務金融委員会 第4号 平成28年2月17日
勝俣議員は、国債の発行額を圧縮する必要がある、と主張しました。

上のグラフは、長期債務残高と国債の金利を示したものです。国債は超低金利の状態にあるため、発行額が増えても支障ありませんでした。
この目安に沿って財政規律ある予算編成を行い
次に、財政規律について議論しました。
さて、今後の財政規律や財政健全化への取り組みの中で特例公債の発行を複数年度化すると、政府の財政規律や財政健全化に向けた努力が緩んでしまうのではないかという懸念の声があることも事実でございます。
財政健全化を進めていくためには立法措置が必要だ、こういった議論もあることは確かでございます。議論もあります。
…また、立法措置がなくても、経済・財政再生計画では3年間の一般歳出の目安、こういったルールも設定しているわけでございます。現内閣では、法律がなくても、この目安に沿って財政規律ある予算編成を行い、財政健全化を進めていくことができると私は考えていますけれども、御所見をお伺いできればと思います。
第190回国会 衆議院 財務金融委員会 第4号 平成28年2月17日
勝俣議員は、財政規律があれば、それに基づいて国債の発行額を抑えることができる、と主張しました。

上のグラフは、日本と外国の国債金利を示したものです。日本の国債金利は、世界で最も低い0%でした。発行の可否は、財政規律ではなく、本来は金利で判断すべきでした。
プライマリーバランスの黒字化を達成しなければいけません
さらに、プライマリー・バランスについて議論しました。プライマリー・バランスとは、歳出を税収の範囲で賄うというルールで、政府支出を抑え込むために設けられています。
今、大臣御説明があったとおりでございます。
本当に、経済成長あっての逆に言えば財政再建だというふうに思っております。財政健全化につきましては、まずはその一里塚として、2020年度におけるプライマリーバランスの黒字化を達成しなければいけません。
第190回国会 衆議院 財務金融委員会 第4号 平成28年2月17日
勝俣議員は、プライマリー・バランスを達成するために、政府支出を抑制しなければならない、と主張しました。

上のグラフは、各国の政府支出の伸び方を示したものです。勝俣議員のこうした議論によって、日本は世界最低水準の伸び率になりました。
地方財政に貢献したいな
2020年4月の財務金融委員会で、PFIとPPPについて議論しました。PFIやPPPとは、政府が公共サービスを民間企業に委託する方式をいいます。
これは、私自身が、PFIそれからPPPといった民間活力を使って、地方の金融機関として地方財政に貢献したいな、こんな思いで十数年前、DBJ(日本政策投資銀行)の方に御相談しに行きました。
今まさに、十数年前と比べても、まだPFI、PPPといったものというのが地方になかなか普及していないという現状なんですね。
第201回国会 衆議院 財務金融委員会 第12号 令和2年4月22日
勝俣議員は、PFIやPPPを活用して地方財政を圧縮するべきだ、と主張しました。

上のグラフは、日本と海外の一般政府(国と地方を合わせた)総債務を示したものです。海外の政府は、債務を日本以上に拡大させています。
議論の内容に基づき「以外に投票する」議員に分類しました。
2021年衆院選の得票率
得票率46.1%で当選しました。
(有効投票数226,022票 投票率53.77%)
当選者と次点 | 得票率 |
---|---|
勝俣 孝明 | 46.1%(104,178票) |
渡辺 周※ (立民、比例当選) | 44.1%(99,758票) |
※衆議院インターネット審議中継及び総務省選挙関連資料 参照
本記事に掲載されている経済のグラフ