理由:「財政出動」に反対するため
2013年4月の憲法審査会で、財政について議論していました。
大変憂慮すべき状態である
船田議員は、まず国債について議論しました。国債とは、税収だけでは予算に届かないため、政府が資金調達するために発行する債券をいいます。
…一方で、国債、とりわけ特例公債の累積発行残高がふえ続けておりまして、地方債も含めますと1年間のGDPの2倍にも達する、こういう異常な状況になっております。また、その特例公債を含め、日銀にそれが集中しつつあるという現実もございます。
もちろん、このことでにわかには、その引き受けができなくなる、あるいは国債の利回りが上昇する、こういう状況には至っておりませんけれども、将来のことを考えますと大変憂慮すべき状態であるということは言うまでもないと思います。
第183回国会 衆議院 憲法審査会 第6号 平成25年4月18日
船田議員は、政府債務が累積している状態を憂慮すべきだ、と主張しました。

上のグラフは、長期債務残高と国債の金利を示したものです。長期債務残高が増えるに従って、国債の金利が下がり続けたことを示しています。
将来世代にツケを回す
次に、政府の債務について議論しました。
赤字国債発行を続けるということは将来世代にツケを回すということになっております。
現役世代の幸せのために将来世代が負担を負うというこのからくりは、やはり一日も早く解消する必要がある。そのためにも、財政の健全化ということを、我々は、国会においても、また政府においても強化しなければいけない、その取り組みを強化しなければいけない。
第183回国会 衆議院 憲法審査会 第6号 平成25年4月18日
船田議員は、国債を発行し続けると、それが将来世代の重荷になる、と主張しました。

上のグラフは、日本と海外の一般政府(国と地方を合わせた)総債務を示したものです。海外の政府は、債務を日本以上に拡大させています。
明言する必要があると思っております
さらに、憲法と財政について議論しました。
そのときに、現行憲法の中では財政の健全化ということについて一言も触れておりませんので、私はやはり、まず、憲法においては、訓示規定として、財政の健全性を確保するということを明言する必要があると思っております。
具体的には、例えば、以前に私どもの自民党が議員立法で提出をいたしました財政健全化責任法、こういった法律に具体的なことは委ねていくべきではないかというふうに思っています。
第183回国会 衆議院 憲法審査会 第6号 平成25年4月18日
船田議員は、健全財政を憲法に明記すべきだ、と主張しました。

不況の時、民間単独で支出を増やすことは中々できません。

その場合、政府が財政拡大することによって、社会全体の支出総額を維持します。健全財政を憲法に明記してしまうと、不況の時に財政拡大すべき政府の役割を阻害してしまいます。
ふさわしいのではないか
以降の憲法審査会でも、 健全財政を憲法に明記すべきだ、と主張し続けました。
①改正の具体的なテーマについて若干申し述べます。…2つ目には財政規律…、この3つがおおむね各党とも改正テーマとして共通して議論してきたものでありまして、このあたりから議論を始めるということは極めてふさわしいのではないかと思っております。
②大きくは3つございまして、改正の必要性という点では、1つは…それから、財政規律を書き込むこと、3つ目には…、この3つと記憶をいたしております。
①第192回国会 衆議院 憲法審査会 第2号 平成28年11月17日
②第193回国会 衆議院 憲法審査会 第1号 平成29年3月16日
船田議員は、 健全財政を憲法に明記すべきだ、と繰り返しました。

上のグラフは、各国の政府支出の伸び方を示したものです。船田議員のこうした議論によって、日本は世界最低水準の伸び率になりました。
議論の内容に基づき「以外に投票する」議員に分類しました。
2024衆院選の得票率
得票率39.9%で当選しました。
(有効投票数196,228票 投票率48.50%)
当選者と次点 | 得票率 |
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船田 元 | 39.9% (78,333票) |
板津 由華(落選) | 32.1% (62,914票) |
※衆議院インターネット審議中継及び総務省選挙関連資料 参照
本記事に掲載されている経済のグラフ