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理由：「消費税の減税」と「財政出動」に反対するため
2021年衆院選の得票率

理由：「消費税の減税」と「財政出動」に反対するため

第102代、103代内閣総理大臣です。2014年1月の本会議で、経済と財政について議論していました。

消費税が引き上げられても経済が失速しない

石破議員は、まず消費税について議論していました。

第一、第二の矢によって生み出された時間的な余裕を何としても生かし、第三の矢である経済成長政策を実効あらしめることが、決定的に重要であります。それは、消費税率が引き上げられてもなお経済が失速しないことを実現するものでなくてはならないのであります。

政府は、手品師でも魔法遣いでもございません。しかし、政府としてできることは全てやり抜くという決然たる意思のもとで、これまであらゆる政策を総動員してきましたし、これからもそうあらねばなりません。今後は、民間がこれに応えていただくことが必要であり、内部留保はそのためにこそ活用していただきたいのであります。

…来年10月から消費税を10％に引き上げることを定めた税制抜本改革法は、附則において、経済状況を好転させることをその条件といたしております。
第186回国会　衆議院　本会議　第2号　平成26年1月28日

石破議員は、政府は手品師ではないので、消費税を上げて後は民間に丸投げしろ、と主張しました。

日本のGDP成長率は世界最低水準 — 出典：United Nations『National Accounts (AMA)』名目GDP 自国通貨建て参照

上のグラフは、G７の経済成長率を比較したものです。多くの先進国が名目GDPを伸ばしている中、日本は緊縮財政と消費増税によって、世界最低水準の名目成長率になっていました。

2020年度の黒字化に向けてどのように取り組むか

次に、基礎的財政収支について議論しました。基礎的財政収支とは、歳出を税収の範囲で賄うというルールで、政府支出を抑え込むために設けられています。

…国、地方の基礎的財政収支を、2010年度との比較において、2015年度までに赤字の対GDP比を半減させ、2020年度までに黒字化するとの目標が掲げられています。しかしながら、1月20日に政府が発表した中長期の経済財政試算では、2015年度の基礎的財政赤字半減目標は達成するが、2020年度の黒字化には11.9兆円の収支改善努力が必要となることが明らかとなっております。

これを受けて、歳出歳入一体改革の具体化を求める声もあります。2020年度の黒字化に向けてどのように取り組むか、考えをお示しください。
第186回国会　衆議院　本会議　第2号　平成26年1月28日

石破議員は、基礎的財政収支を達成するためには、政府支出を削減しなければならない、と主張しました。

日本は、世界最大級の緊縮（きんしゅく）財政 — 出典：IMF『General government total expenditure』参照

上のグラフは、G７の政府支出の伸び方を比較したものです。石破議員のこうした議論によって、日本は世界最低水準の伸び率になりました。

常に財源を伴ってきた提案

2025年2月の予算委員会で、国債について議論していました。国債とは、税収だけでは予算に届かないため、政府が資金調達するために発行する債券をいいます。

財源なくして政策なしという言葉が適当かどうかは別といたしまして、やはりそういうような、政策を考えるときには常に財源を伴うのだということは、我が党として長い歴史の中で、田中角栄総理の列島改造論であり、あるいは竹下総理の福祉と消費税のセットであり、いろいろな御議論があることは承知をいたしておりますが、我が党として、政策を出すときには常に財源を伴ってきた提案というものをしてきたものでございます。

あわせまして、次の時代に先送りをするということは我が党として極力避けるべきだと思っておりまして、それは教育の無償化についても同じことが言えると考えております。
第217回国会　衆議院　予算委員会　第16号　令和7年2月26日

石破議員は、自民党が財源を示すときは国債ではなく、消費税のような税収で賄ってきた、と自負しました。