理由:「財政出動」に反対するため
2017年12月の総務委員会で、地方財政について議論していました。
財源不足ということで起債に頼っている
橘議員は、臨時財政対策債について議論しました。臨時財政対策債とは、地方の財源が不足した場合、地方自治体が不足財源を補填するために発行する債券をいいます。
まず、地方税財政からお伺いを始めさせていただきます。
…臨時財政対策債、いわゆる地方交付税で、本来ならば(国が)現金で各地方団体にお渡ししなきゃいけないものが、どうしても(国の)財源不足ということで(地方の)起債に頼っている部分がありまして、これが…段々段々その額がふえてきております。
第195回国会 衆議院 総務委員会 第2号 平成29年12月5日
この制度は、不足財源の半分を国が地方交付税として確保し、残りの半分を自治体が債券を発行して市場から調達することとしています。橘議員は、国の財源が不足しているため、地方自治体の起債はやむを得ない、と主張しました。
上のグラフは、長期債務残高と国債の金利を示したものです。国債は超低金利の状態にあるため、国が国債を発行して不足財源を全額確保すれば済む話でした。地方自治体が、臨時財政対策債をわざわざ発行する必要はありません。
しっかり減らしてきている
次に、地方の財政支出について議論しました。
気がついたら(臨時財政対策債の残高が)50兆を超えて、28年度は51兆8000億まで膨らんできているわけであります。
これを何としてもストップさせたい、そして減らしていきたい。地方全体では、緑の部分がいわゆる建設投資等に基づく本来しなければならない起債、これはしっかり減らしてきているわけでありますが、黄色い部分の負担が重くなってきております。
第195回国会 衆議院 総務委員会 第2号 平成29年12月5日
橘議員は、自治体が建設投資の抑制に取り組んでいることを高く評価しました。
上のグラフは、各国の政府支出(地方含む)の伸び方を示したものです。橘議員のこうした議論によって、日本は世界最低水準の伸び率になりました。
具体的なものをつくっていかなきゃいけない
2018年2月の予算委員会で、プライマリー・バランスについて議論しました。プライマリー・バランスとは、歳出を税収の範囲で賄うというルールで、国債の発行額を抑え込むために設けられています。
…30年度予算ということで、この後、財政再建の目標については、ことしの6月に向けて新しい目標に変えていくんだ、(プライマリー・バランスの黒字化達成)2020年ということはちょっと困難になったので、新たな目標、実効性のある、そして具体的なものをつくっていかなきゃいけないというのが、今一つ大きな、予算を超えてですが、課題になってきております。
第196回国会 衆議院 予算委員会公聴会 第1号 平成30年2月21日
橘議員は、プライマリー・バランスを改善するために、国債の発行を抑えた新しい目標を作らなければならない、と主張しました。
上のグラフは、日本と外国の国債金利を示したものです。日本国債の金利は、世界で最も低く、安全な資産でした。橘議員は訳もなく、その発行額を抑え込もうとしました。
議論の内容に基づき「以外に投票する」議員に分類しました。
2021年衆院選の得票率
得票率78.5%で当選しました。
(有効投票数206,032票 投票率59.06%)
当選者と次点 | 得票率 |
---|---|
橘 慶一郎 | 78.5% (161,818票) |
坂本 洋史 (落選) | 21.5% (44,214票) |
※衆議院インターネット審議中継及び総務省選挙関連資料 参照
本記事に掲載されている経済のグラフ平成三年度以来二十七年ぶりの高い水準となっております。 また、経済・財政再生計画における一般歳出等の目安を達成し、公債発行額も六年連続で減額となっております。さらに、一般会計プライマリーバランスも前年度比で〇・五兆円改善するなど、着実に財政再建の歩みを進めていると考えております。以上、本予算案に賛成する理由を申し述べました。
第196回国会 衆議院 予算委員会 第18号 平成30年2月28日