理由:「財政出動」に反対するため
2018年2月の総務委員会で、財政について議論していました。
財政再建条項を憲法に入れよう
奥野議員は、まず憲法と財政について議論しました。
我が党は、自民党案と違うのは、同じ教育無償化でも、同時に財政再建条項を憲法に入れよう、こういう議論をしています。
というのは、野方図にお金をばらまいてもよくない、きちんと財源のめどをつけて議論すべきだ、それはやはり憲法にもきちんと書いておくべきだということで、教育の無償化を憲法に入れるんだったら、同時に財政再建条項、中長期の財政均衡を求めるような条文を憲法に入れられないかという検討も今しているところなんですね。
第196回国会 衆議院 総務委員会 第3号 平成30年2月22日
奥野議員は、不況時の財政拡大を封じ込めるために、健全財政を憲法に明記するべきだ、と主張しました。
上のグラフは、各国の政府支出の伸び方を示したものです。奥野議員のこうした議論によって、日本は世界最低水準の伸び率になりました。
恐らく減ってしまった
次に、国債について議論しました。国債とは、税収だけでは予算に届かないため、政府が資金調達するために発行する債券をいいます。
たしか、消費税2ポイント分というのは5.6兆円(の税収)に当たるわけですね。
その半分、2.8兆円を財政健全化(=国債の返済)に充てると言っていますが、もともと後代への負担のツケ回しの軽減といって、4兆円財政再建に充てると言っていた部分が、2.8兆円に恐らく減ってしまったのだろうということだと思います。
第196回国会 衆議院 総務委員会 第3号 平成30年2月22日
奥野議員は、政府が国債の返済額を4兆円から2,8兆円に減らしている、と批判しました。
上のグラフは、長期債務残高と国債の金利を示したものです。国債は超低金利の状態にあるため、発行額が増えても支障ありませんでした。
こう言っている輩
2020年2月の予算委員会で、政府債務について議論しました。
ちょっと一つお聞きしたいのは、多分、スタンスとしては、国債、債務ですね、政府債務というのは余りふやすものじゃないぞという意識がその中にあると思います。
しかし、今、日本の国の中では、政府債務なんというのはどんどん増やしていけばいいんだと言う人もいるんですよ。
…そういう見方をする人たちに言わせると、租税の徴収権は国にある、あるいは通貨発行権も国にある、自国通貨建てだよ、モデレートな国債の発行をしていく限りにおいてはハイパーインフレも回避できる、だからじゃんじゃん発行して、必要なときには発行して、そのお金をうまく使っていけばいいじゃないか、こう言っている輩、輩じゃないよね、グループがあるわけ。
第201回国会 衆議院 予算委員会公聴会 第1号 令和2年2月21日
奥野議員は、政府債務の増加それ自体は問題ないと主張する人達を、思わず「輩」呼ばわりしました。
上のグラフは、日本と海外の一般政府(国と地方を合わせた)総債務を示したものです。海外の政府は、債務を日本以上に拡大させています。
議論の内容に基づき「以外に投票する」議員に分類しました。
2021年衆院選の得票率
得票率51.1%で当選しました。
(有効投票数210,063票 投票率53.01%)
当選者と次点 | 得票率 |
---|---|
奥野 総一郎 | 51.1% (107,322票) |
秋本 真利※ (自民、比例当選) | 48.9% (102,741票) |
※衆議院インターネット審議中継及び総務省選挙関連資料 参照
本記事に掲載されている経済のグラフ