理由:「財政出動」に反対するため
福田赳夫元総理の孫、福田康夫元総理の息子です。
高過ぎやしないか
2016年2月の財務金融委員会で、経済成長について議論しました。
例えば、2020年度までにGDP600兆円達成…この政権の目標設定についてもいろいろな議論があると思っています。正直言いますと、この600兆円という数字、私自身も、初めて聞いたときには、高過ぎやしないかというふうに思わないわけではありませんでした。
第190回国会 衆議院 財務金融委員会 第6号 平成28年2月24日
福田議員は、4年間でGDPが1.1倍になるはずがない、と主張しました。

上のグラフは、各国の成長率を比較したものです。日本を除くと、4年で1.1倍という成長率は、ごく普通でした。
我々が抱えている財政再建という課題を考えても
次に、財政政策について議論しました。
その中でもって、今、正直、経済状況がよくなくなってきたという中において、きのうも補正の議論が、ちょっと時期尚早だと思いますけれども、ありました。
財政出動というものは昔に比べると批判されるべきものじゃないかもしれませんけれども、しかし、我々が抱えている財政再建という課題を考えても、やはりここは、バトンは大企業に中心になってしっかりと握ってもらうということが必要なんじゃないかというふうに思っています。
第190回国会 衆議院 財務金融委員会 第6号 平成28年2月24日
福田議員は、政府は経済を民間企業に委ねるべきであり、財政出動を行うべきではない、と主張しました。

上のグラフは、各国の政府支出の伸び方を示したものです。日本は、世界最低水準の伸び率でした。政府は不況の時でも、財政拡大をしませんでした。
非常に強い問題意識を持っています。
2017年5月の財務金融委員会で、インフレについて議論しました。インフレとは、需要が供給を上回ることにより、物価が上がり続ける現象をいいます。
例えば、予想物価上昇率の先行きが2%に収束していく、こういうふうにおっしゃっていらっしゃいますが、その一つ目の理由であります適合的な期待形成、
今の日本人が本当にこの適合的な期待形成という、緩やかなインフレに基づく経済成長という前提に基づいている経済学の、その中の合理的行動ができるようになっているのかどうかというところが、実は私自身、非常に強い問題意識を持っています。
第193回国会 衆議院 財務金融委員会 第18号 平成29年5月10日
福田議員は、インフレ率2%を前提に経済成長を目指すのは果たして適切だろうか、と主張しました。

上のグラフは、各国の物価上昇率を比較したものです。日本は、世界最低水準の0%でした。それに対して外国は、毎年2%のペースで上昇しました。
教科書的な理解に基づいてやっているとついてこれないかな
再度、インフレについて議論しました。
経済は拡大であります。この部分についてどういうふうに考えていくかということは非常に大きな問題なのかなというふうに、この部分を教科書的な理解に基づいてやっているとついてこれないかな。
しかも、マインドの転換といっても、マインドというもので転換する、返るべきインフレーションエコノミーのことを知らない方々にその世界を知っていただくのは非常にチャレンジングだと思います。
第193回国会 衆議院 財務金融委員会 第18号 平成29年5月10日
福田議員は、積極的な消費・投資マインドに転換するのは無理だろう、と主張しました。

上のグラフは、1998年の物価=1としたときの、日本と世界40か国の物価上昇率を示したものです。日本の物価は1998年から全く伸びていませんでした。日本だけが長い間、デフレ・マインドに侵されていました。
議論の内容に基づき「以外に投票する」議員に分類しました。
2024衆院選の得票率
得票率56.0%で当選しました。
(有効投票数142,998票 投票率51.46%)
当選者と次点 | 得票率 |
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福田 達夫 | 56.0% (80,130票) |
山田 博規 (落選) | 32.7% (46,740票) |
※衆議院インターネット審議中継及び総務省選挙関連資料 参照
本記事に掲載されている経済のグラフ



