物価のグラフを更新しました

【グラフ編】現実:日本の物価は歴史的に見ると異常 / 理由:超長期の歴史で俯瞰すると低いため

物価・金利
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2013年以降の物価

出典:総務省統計局『消費者物価指数』月次データ参照

2013年以降、消費税が5%から10%になったことで、物価が強制的に上がり、内容量を減らすステルス値上げが起きている。

物価の節目ともいえる年:1998年

消費者物価指数
出典:総務省統計局『消費者物価指数』月次データ参照

この30年で消費税が4回も上がり、需要が冷え込んだため、消費税が上がった1998年から物価は伸び悩んでいる。

半世紀にわたる世界62ヵ国の物価

出典:World Bank『consumer price index』参照 アルゼンチンを除くG20など

1998年以降、日本の物価は、世界から圧倒的な差を付けられている。日本は慢性的な需要不足に陥っているため、物価が全く上がっていない。

アメリカ 100年の物価史

参照:Federal Reserve Bank of St. Louis『Consumer Price Index for All Urban Consumers: All Items in U.S. City Average, Index 1982-1984=100, Monthly, Not Seasonally Adjusted』

アメリカの物価は、1913年から100年の間、上昇し続けてきた。例えば、世界恐慌の影響を受けた1931年と1932年の物価は、約10%下落した。しかし、長い目で見ると、物価は上昇し続けることが基本である。

カナダとオーストラリア 100年の物価史

カナダとオーストラリアの物価も、おおよそ100年の間、上昇し続けた。歴史の常として、モノの値段は上がり続けるのに対して、お金の価値は下がり続ける。

日本の物価が歴史的に見ると異常な理由:超長期の歴史で俯瞰すると伸びていないため

Office for National Statistics 『Consumer price inflation time series』Retail Prices Index: Long run series: 1947 to 2019

日本の物価は、期間を長く取って視野を広くもって見ると、全く伸びていなかった事が分かる。物価が高いと感じる理由は、給料の伸びが物価の伸びに追いつかなったためである。