理由:「財政出動」に反対するため
第100代の内閣総理大臣です。2018年2月の予算委員会で、財政について議論していました。
そういったことを訴えました
岸田議員は、まず政府債務について議論しました。
政府におきましては、従来から、財政健全化については、プライマリーバランスの黒字化を実現し、同時に債務残高の対GDP比を安定的に引き下げていく、こうしたことを目標としてきました。昨年の衆議院選挙においても、我々自民党もそういったことを訴えました。
第196回国会 衆議院 予算委員会 第4号 平成30年2月2日
岸田議員は、政府債務に取り組む姿勢をアピールしました。
上のグラフは、一般政府総債務の推移を示したものです。岸田議員は、政府債務を管理するに当たり、2つの手法があることを説明しました。
プライマリー・バランスの黒字化
岸田議員は、まずプライマリーバランスについて議論しました。プライマリー・バランスとは、歳出を税収の範囲で賄うというルールで、政府支出を抑え込むために設けられています。
ただ、このプライマリーバランスの黒字化は、どれだけ税収を見込むか、そしてどれだけ政策的な支出を予定するか、これは国の意思により確定できる、こういった指標であります。
第196回国会 衆議院 予算委員会 第4号 平成30年2月2日
岸田議員は、プライマリーバランスであれば、政府支出だけを操作すればよいので、目安を①プライマリーバランスに置くべきだ、と主張しました。
上のグラフは、各国の政府支出の伸び方を示したものです。岸田議員のこうした議論によって、日本は世界最低水準の伸び率になりました。
債務残高の対GDP比の引き下げ
2番目に、債務対GDP比について議論しました。債務対GDP比とは、一般政府総債務を名目GDPで割ることによって計算されています。
このことについては、従来から少し議論があったのも事実です。①プライマリーバランスの黒字化と②債務残高の対GDP比の引下げ。例えば、経済の成長、これを優先すべき方々は、やはり後者、要するに債務残高の対GDP比の引下げを優先するべきだとか、目標はそっちだけでいいのではないか、こういった議論があった、これも事実であります。
第196回国会 衆議院 予算委員会 第4号 平成30年2月2日
岸田議員は、債務対GDP比を目安にすべきだ、という議論を紹介しました。
上のグラフは、各国の債務対GDP比を比較したものです。日本だけが突出して高いため、この値を引き下げるべきだ、という議論でした。
GDPそのものは…かなり難しい部分も出てきます
岸田議員は、 債務対GDP比を目安に置く議論について、こう述べました。
…対GDP比ということになりますと、特にGDPそのものは、国の意思によってコントロールする、これはかなり難しい部分も出てきます。これは国の意思によって十二分に決められるものではない、こういった指標でもあります。
第196回国会 衆議院 予算委員会 第4号 平成30年2月2日
岸田議員は、分母の名目GDPを制御できないため、政府債務を管理するに当たり、その目安を債務対GDP比に据えるべきではない、と主張しました。
上のグラフは、各国の成長率を比較したものです。岸田議員の望み通りにプライマリー・バランスを目安に置いて政府支出を抑えた結果、日本は世界最低水準の成長率になりました。
議論の内容に基づき「以外に投票する」議員に分類しました。
2021年衆院選の得票率
得票率80.7%で当選しました。
(有効投票数165,746票 投票率50.81%)
当選者と次点 | 得票率 |
---|---|
岸田 文雄 | 80.7% (133,704票) |
有田 優子 (落選) | 9.6% (15,904票) |
※衆議院インターネット審議中継及び総務省選挙関連資料 参照
本記事に掲載されている経済のグラフ