理由:「財政出動」に反対するため
2021年の衆院選で初当選しました。2022年11月の予算委員会で、財政について議論していました。
今回の規模についてお伺いしたいと思います
住吉議員は、まず財政出動について議論しました。
…せめて、経済状況に実質的な変化を起こせる量、いわゆるビッグプッシュの経済対策を取りまとめて、この10月の臨時国会、早めに出すべきだったと思っております。
また、今回の規模についてもお伺いしたいと思います。物価上昇の要因が、賃金上昇でなくコストプッシュが強く、マイナスのGDPギャップが存在することから、財政出動を行うこと、これ自体には異論はございません。
第210回国会 衆議院 予算委員会 第7号 令和4年11月28日
住吉議員は、財政出動を実施すること自体は問題ないが、その規模が適切かどうかは疑わしい、という切り口から議論を始めました。
GDP押し上げの即効性は低い
住吉議員は、その政府支出の規模について次のように議論しました。
この規模に対して、優先順位であったり費用対効果など、この中身についても非常に大変重要になってまいります。例えば、今回、10.6兆円を投じる国民の安全、安心の確保には防災・減災、国土強靱化関連の事業を盛り込んでおります。こういった公共事業はGDPの直接的な押し上げ効果が(一般的には)高いとされております。
ただ、過去の経済対策でもこのような予算を計上してきたわけですが、21年度決算では4兆円近くが、繰越額、発生しております。この規模を大きくする、小さくするという議論だけで、予算執行や国内経済への効果、これが軽視されているのではないかというような指摘もございます。
第210回国会 衆議院 予算委員会 第7号 令和4年11月28日
住吉議員は、政府支出の規模を拡大させるだけでは意味がない、と主張しました。
上のグラフは、各国の政府支出の伸び方を示したものです。日本は世界最低水準の伸び率でした。そもそも日本の政府支出の伸び方は、先進国と比べても全く伸びていませんでした。
財政規律、これが失われている
さらに、財政規律について議論しました。
政府の立場として、そういった事情(岸田総理の答弁「現今の経済状況に対する危機感」を見越して予算規模を拡大したこと)というのはある意味分からなくもないです。
ただ、我々、税金の使い道を決める国民の代表の一人としては、ある意味、財政規律、これが失われているのではないかという思いがあります。
…予見し難い事態への対応として予備費の計上が認められ、予備費でも対応できないような事態が生じる場合に追加で予算を編成するということになっておりますが、巨額の予備費と補正予算も同時に計上され、財政規律が有名無実化していると言わざるを得ません。
第189回国会 衆議院 予算委員会 第11号 平成27年2月27日
吉田議員は、政府支出が膨張しているため、財政規律が失われている、と主張しました。
上のグラフは、長期債務残高と国債の金利を示したものです。国債は超低金利の状態にあるため、財政規律は失われていませんでした。
信認を得られると思うのでしょうか
最後に、日本の財政について議論しました。
財政規律のモラルが失われていることについてどのように考えているのか。また、国際社会においても、この状態を続けていくことに信認を得られると思うのでしょうか。
第189回国会 衆議院 予算委員会 第11号 平成27年2月27日
住吉議員は、日本の財政に対する国際社会の信認が失われてしまう、と主張しました。
上のグラフは、日本と外国の国債金利を示したものです。日本の国債は、世界最低水準の金利水準を維持しており、外国の国債と比べても安全な資産になります。
議論の内容に基づき「以外に投票する」議員に分類しました。
2021年衆院選の得票率
得票率41.3%の次点で比例当選しました。
(有効投票数189,206票 投票率48.39%)
当選者と次点 | 得票率 |
---|---|
松本 剛明※ | 49.0% (92,761票) |
住吉 寛紀 (維新、比例当選) | 41.3% (78,082票) |
※衆議院インターネット審議中継及び総務省選挙関連資料 参照
同じ選挙区から出馬した現職 本記事に掲載されている経済のグラフ