理由:「財政出動」に反対するため
2021年の衆院選で落選しましたが、その後、繰上当選しました。2023年12月の厚生労働委員会で、財政について議論していました。
今後とも…財政状況の悪化が見込まれる
瀬戸議員は、まず財政について答弁しました。
社会保障と税の一体改革につきましては、少子高齢化による社会保障給付の増大に伴って、今後とも社会保険料の負担の増大や財政状況の悪化が見込まれることから、安定財源を確保しつつ、受益と負担の均衡が取れた持続可能な社会保障制度の確立を図るために必要な取組であると認識しております。
第212回国会 衆議院 厚生労働委員会 第4号 令和5年12月6日
瀬戸議員は、財政の状況がますます悪くなるだろう、と主張しました。

上のグラフは、長期債務残高と国債の金利を示したものです。国債は超低金利の状態にあるため、国債を発行しても何ら支障ありませんでした。
全ての公債の日銀引き受けを禁止
2024年4月の特別委員会で、国債について議論しました。国債とは、税収だけでは予算に届かないため、政府が資金調達するために発行する債券をいいます。
…財政法第5条は、全ての公債の日銀引受けを禁止し、市中消化の原則を規定しておりますが、これは、戦前戦中に大量の公債を日銀に引き受けさせ、無軌道な財政出動を行った結果、急激なインフレを引き起こした反省に基づいて規定されたものです。
第213回国会 衆議院 地域活性化・こども政策・デジタル社会形成に関する特別委員会 第11号 令和6年4月11日
瀬戸議員は、日銀が国債を買い取ることは禁じ手である、と答弁しました。

上のグラフは、各国の物価上昇率を比較したものです。日本は、世界最低水準の0%でした。日本が心配すべきなのは、急激なインフレではなく、慢性的な需要不足によるデフレでした。
選択と集中を図っていくことが重要である
さらに、政府支出について議論しました。
経済産業省の予算につきましては、委員御指摘のとおり、特に令和2年度以降その予算が増大しておりますが、これは、新型コロナウイルス感染症の蔓延や国際的なエネルギー価格の高騰への対応に加え、経済安全保障の観点を踏まえた半導体等のサプライチェーンの強靱化やGX投資のために必要な予算を大規模に措置したこと等が主な要因であると認識しております。
こうした財政支出の拡大の背景に、近年、各国における産業政策の在り方の変化があるとの御指摘があることは認識しておりますが、累次の補正予算の編成等によって一層厳しさを増す我が国の財政状況も踏まえれば、これまでの産業政策の効果等を適切に評価、検証しつつ、選択と集中を図っていくことが重要であると考えております。
第213回国会 衆議院 経済産業委員会 第9号 令和6年4月17日
瀬戸議員は、政府支出が過大になっているので、今後は政府支出を抑制しなければならない、と答弁しました。

上のグラフは、各国の政府支出の伸び方を示したものです。瀬戸議員のこうした議論によって、日本は世界最低水準の伸び率になりました。
議論の内容に基づき 「以外に投票する」議員に分類しました。
2021年衆院選の得票率
得票率36.5%の次点で落選しましたが、その後、繰上当選しました。
(有効投票数148,864票 投票率58.53%)
当選者と次点 | 得票率 |
---|---|
玉木 雄一郎※ (国民民主) | 63.5% (94,530票) |
瀬戸 隆一 (落選) | 36.5% (54,344票) |
※衆議院インターネット審議中継及び総務省選挙関連資料 参照
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