理由:「財政出動」に反対するため
2010年2月の本会議で、財政について議論していました。
つじつまを合わせた
田中議員は、まず国債について議論しました。国債とは、税収だけでは予算に届かないため、政府が資金調達するために発行する債券をいいます。
鳩山内閣は…各施策の実施時期とその財源的裏づけが明確に示されたスケジュールを示さなければ、国民の将来不安と怒りは募るばかりで、払拭されることはないのであります。
多額の国債と無理を重ねた税外収入でつじつまを合わせたマニフェスト至上主義の予算は、マジックであり、国民に幻想を与えるものであったことを潔く認められてはいかがでしょうか。
第174回国会 衆議院 本会議 第7号 平成22年2月16日
田中議員は、国債の発行額を増やしてはならない、と主張しました。

上のグラフは、長期債務残高と国債の金利を示したものです。国債は超低金利の状態にあるため、国債を発行しても何ら支障ありませんでした。
対岸の火事ではありません
次に、国債の金利について議論しました。
昨今のギリシャ等の国家財政赤字の問題は、対岸の火事ではありません。
一度国際的な信用が失墜すれば、長期金利が瞬く間に上昇し、コントロールのきかない状況に追い込まれるのではないかと危惧しております。
第174回国会 衆議院 本会議 第7号 平成22年2月16日
田中議員は、日本もギリシャのように金利が暴騰するだろう、と主張しました。

アメリカ、カナダ、ドイツ、イギリス、フランス、イタリア、スペインなど
上のグラフは、各国の国債金利を示したものです。確かに、ギリシャ国債の金利は暴騰しました。しかし、日本はギリシャと違い、自国通貨「円」の発行能力に制約がないため、国債を低金利に据え置くことができます。
所得環境は大幅に改善し
2018年2月の本会議で、所得について議論しました。
平成24年12月の第二次安倍内閣の発足以来、政府は、大胆な金融政策、機動的な財政政策、民間投資を喚起する成長戦略のアベノミクス三本の矢を一体的かつ強力に推進し、…雇用そして所得環境は大幅に改善し、経済の好循環は着実に回り始めています。
第196回国会 衆議院 本会議 第7号 平成30年2月28日
田中議員は、所得が大幅に増加した、とアピールしました。

上のグラフは、日本の名目賃金指数とOECDが発表している各国の平均年収を比較したものです。日本の伸び率は、世界で最も低く、アピール材料になり得ませんでした。
歳出改革の取組を強化しつつ
次に、政府支出(予算)について議論しました。
安倍内閣は、このような経済の好循環をより確かなものとして、持続的な経済成長を実現するために、昨年12月に…少子高齢化という最大の長期的な課題に立ち向かっていく方針を示しました。
平成30年度予算は、これまでの歳出改革の取組を強化しつつ、人づくり革命や生産性革命を始めとした現下の重要課題に重点を置いた予算であります。
第196回国会 衆議院 本会議 第7号 平成30年2月28日
田中議員は、政府支出を抑制できたことをアピールしました。

上のグラフは、各国の政府支出の伸び方を示したものです。田中議員のこうした議論によって、日本は世界最低水準の伸び率になりました。
議論の内容に基づき「以外に投票する」議員に分類しました。
2021年衆院選の得票率
得票率41.4%で当選しました。
(有権者数253,278票 投票率55.04%)
当選者と次点 | 得票率 |
---|---|
田中 和徳 | 41.4%(104,832票) |
金村 龍那※1(維新、比例当選) | 27.5%(69,594票) |
畑野 君枝 (落選) | 19.3%(48,839票) |
鈴木 敦※2 (国民、比例当選) | 11.8%(30,013票) |
※2 未掲載の議員
※衆議院インターネット審議中継及び総務省選挙関連資料 参照
同じ選挙区から出馬した現職 本記事に掲載されている経済のグラフ