理由:「財政出動」に賛成するため
2021年12月の予算委員会で、財政について議論していました。
積極財政で
高市議員は、まず政府支出について議論しました。
財政支出は、国の歳出、地方の歳出と財政投融資の合計でございますので大きな額に見えますが、一般会計は真水と言われる国費の歳出追加額でございます。
まずは、積極財政で皆様が働く場所、事業主体を守り抜き、成長への道筋を示すことによって、雇用と所得を増やし、消費マインドを改善させ、最終的には税収も増える形をつくるということが最優先だと考えたからでございます。
結果的には、財政支出は約55.7兆円、真水で見ると、一般会計は約31.6兆円、特別会計と合わせると約31.9兆円と、十分な国費が追加される補正予算案となりました。
第207回国会 衆議院 予算委員会 第2号 令和3年12月13日
高市議員は、積極財政で政府支出を増やすべきだ、と主張しました。
上のグラフは、各国の政府支出の伸び方を示したものです。日本は、世界最低水準の伸び率に留まっていました。
ちゅうちょなく発行する
次に、国債について議論しました。国債とは、税収だけでは予算に届かないため、政府が資金調達するために発行する債券をいいます。
他方、国債発行額は22兆580億円となりました。総理は、所信表明演説で財政健全化にも言及しておられましたが、今回の国債発行額の規模は大き過ぎるとお考えでしょうか。
…私は、超低金利の今だからこそ、長期国債、10年物以上の長期国債や超長期国債をちゅうちょなく発行することがこの国債管理政策の常道だと考えております。
第207回国会 衆議院 予算委員会 第2号 令和3年12月13日
第207回国会 衆議院 予算委員会 第2号 令和3年12月13日
高市議員は、国債をもっと発行するべきだ、と主張しました。
上のグラフは、長期債務残高と国債の金利を示したものです。国債は超低金利の状態にあるため、国債を発行しても何ら支障ありませんでした。
プライマリーバランス規律は凍結
さらにプライマリー・バランスについて議論しました。プライマリー・バランスとは、歳出を税収の範囲で賄うというルールで、政府支出を抑え込むために設けられています。
今回の補正予算も来年度予算も含めて、日本経済が成長軌道に乗るまでは、時限的にいわゆるプライマリーバランス規律は凍結し、命を守り成長に資する戦略的な財政出動を優先するべきだと考えております。
プライマリーバランスが赤字でも、名目金利を上回る名目成長率を達成すれば財政は改善します。命を守る防災対策や未来を開く成長戦略の恩恵は未来の納税者にも及びます。強い経済は、中期的には財政健全化につながり、全世代型の社会保障の実現、また、科学技術力や外交力の強化、豊かな教育の実現にも資するものでございます。
第207回国会 衆議院 予算委員会 第2号 令和3年12月13日
高市議員は、財政出動によって経済を成長させるべきだ、と主張しました。
上のグラフは、各国の成長率を比較したものです。日本は、緊縮財政によって世界最低水準の成長率に留まっていました。
議論の内容に基づき「投票候補」の議員に分類しました。
2021年衆院選の得票率
得票率64.6%で当選しました。
(有効投票数219,469票 投票率58.69%)
当選者と次点 | 得票率 |
---|---|
高市 早苗 | 64.6% (141,858) |
猪奥 美里 (落選) | 24.8% (54,326票) |
※衆議院インターネット審議中継及び総務省選挙関連資料 参照
本記事に掲載されている経済のグラフ