理由:「財政出動」に反対するため
2023年10月に繰り上げ当選しました。2019年6月の本会議で、財政について議論していました。
自助努力の促進、この文言も削られてしまいました
屋良議員は、まず年金財政について議論しました。
財政制度等審議会は、19日、建議として、令和時代の財政のあり方を示した意見書を麻生財務大臣に提出しましたが、そこでは、原案にあった文言を財務省が削除しています。
原案には、将来世代の基礎年金給付水準が平成16年改正時の想定より低くなることが見込まれているとなっておりましたが、この部分が、「マクロ経済スライドの調整期間が長期化してきた。」とされております。また、昨年の意見書で明記した、年金分野の「自助努力の促進」、この文言も削られてしまいました。
…既に報道では、審議会のある委員が、自助努力を最初は明記していたが、金融庁の報告書が話題になったので直前に削ったと明らかにしております。また、別の委員は、当初どおり、自助努力をきちんと載せるべきだとの意見も多数出たが、最終的に財務省と調整して決まったとも述べております。
麻生大臣、あなたの報告書受取拒否が他の審議会にも影響し、厳しい現状を指摘すれば受取を拒否されるのではないか、無難な内容にしようというそんたくにつながっているのではないでしょうか。
第198回国会 衆議院 本会議 第31号 令和元年6月21日
屋良議員は、年金給付額の削減と自助努力の文言は、予定通り報告書に記載されるべきだった、と主張しました。
上のグラフは、各国の政府支出の伸び方を示したものです。日本は、世界最低の伸び率でした。屋良議員の議論は、それに拍車をかける内容でした。
日本の財政はもたない
次に、財政について議論しました。
この財政審議会の意見書は、2020年度の予算編成に向けたものです。2,019年度予算で、社会保障関連経費は34兆円と、過去最大になっております。一般会計の約3割を占める最大の歳出分野であり、その改革は急務であります。しかし、意見書の表現を緩め、厳しい現状は指摘しないものとすることで、ひいては社会保障改革が後退するおそれがあります。
財政審議会は、これまでにも、社会保障関連経費の伸びを抑えないと日本の財政はもたないと警鐘を鳴らしてきました。
第198回国会 衆議院 本会議 第31号 令和元年6月21日
屋良議員は、社会保障の給付を抑制しないと、財政が破綻する、と主張しました。
上のグラフは、長期債務残高と国債の金利を示したものです。国債は超低金利の状態にあるため、国債を発行して予算を確保すれば済む話でした。
事実に基づいて客観的に財政の指摘を受ける
再度、年金財政について議論しました。
このように、政治や世論の空気に流されずに、事実に基づいて客観的に財政の指摘を受けることは重要であります。それを政治は真正面から受けとめて、国民的な議論を喚起し、将来の財政などのあり方を真剣に討議しなければなりません。
第198回国会 衆議院 本会議 第31号 令和元年6月21日
屋良議員は、年金給付額の削減と自助努力を強いる金融庁の指摘は、日本の財政事情を鑑みれば、客観的である、と主張しました。
上のグラフは、日本と外国の国債金利を示したものです。日本の国債は、世界で最も低金利の安全な資産になります。屋良議員は、年金の給付額と自助努力をいたずらに強いるような議論を展開しました。
議論の内容に基づき「以外に投票する」議員に分類しました。
2021年衆院選の得票率
得票率47.9%の次点で比例当選しました。
(有効投票数168,206票 投票率54.0%)
当選者と次点 | 得票率 |
---|---|
島尻 安井子※(自民) | 52.1% (87,710票) |
屋良 朝博 (比例) | 47.9% (80,496票) |
※衆議院インターネット審議中継及び総務省選挙関連資料 参照
本記事に掲載されている経済のグラフ