理由:「財政出動」に反対するため
2022年11月の財務金融委員会で、財政について議論していました。
積極財政と緊縮財政、そんな単純な問題ではない
宗清議員は、まず緊縮財政と積極財政について議論しました。
鈴木大臣は所信で、国が直面する内外の重要な課題への取組を本格化させる、同時に、このような重要課題に対応していく基盤として健全な財政が不可欠である、財政は国の信頼の礎であると述べられていました。私も、そのとおりであるというように考えます。
私は、財政の肝は、持続可能かどうか、将来にわたって我が国の財政が国際社会や市場から信認を得ている状態を保つことができるかどうかであるというように思います。一方で、財政問題を議論するだけで緊縮財政派だのレッテルを貼られることがありますけれども、私は、財政健全化を目指すこと、持続可能な財政状況をつくることと緊縮財政は決して同じではないと思いますし、積極財政とか緊縮財政、そんな単純な問題ではないというように思います。
第210回国会 衆議院 財務金融委員会 第2号 令和4年11月2日
宗清議員は、積極財政と緊縮財政に二分するようなことは議論を矮小化しているに過ぎない、と主張しました。
上のグラフは、各国の政府支出の伸び方を示したものです。日本は世界最低水準の伸び率でした。日本が緊縮財政だったことは火を見るよりも明らかでした。
経済成長と財政健全化を共に実現させる
次に、経済成長について議論しました。
そして、どのような理屈を並べても、私たち政治家は財政の信認を得るための議論から逃げることはできないというように考えています。
…私は、こうした必要な対応を取ること、経済成長を目指すこと、財政健全化に取り組むことというのは全く矛盾しないというように思いますし、また、我が国の通貨、円の信用を将来にわたって確保する意味でも、経済成長と財政健全化を共に実現させることが政治の責任であるというように考えています。
第210回国会 衆議院 財務金融委員会 第2号 令和4年11月2日
宗清議員は、これまでの緊縮財政を続けながら経済成長を果たすことは可能だ、と主張しました。
上のグラフは、各国の成長率を比較したものです。日本は、緊縮財政を続けたことで世界最低水準のGDP成長率になりました。
プライマリーバランス黒字化の目標というのは達成できるのかどうか
さらに、プライマリー・バランスについて議論しました。プライマリー・バランスとは、歳出を税収の範囲で賄うというルールで、政府支出と国債の発行額を抑え込むために設けられています。
先ほど、大臣の御答弁の中でも、プライマリーバランスのお話もありました。続いて、財務省にもお尋ねを、確認をしたいと思うんですけれども、先日、経済対策の補正予算約30兆円、これが決定されたわけでありますけれども、この大きな支出も踏まえまして、2025年のプライマリーバランス黒字化の目標というのは達成できるのかどうか、見解をお伺いしたい…
第210回国会 衆議院 財務金融委員会 第2号 令和4年11月2日
宗清議員は、プライマリーバランスの黒字化を達成しなければならない、と主張しました。
上のグラフは、長期債務残高と国債の金利を示したものです。国債は超低金利の状態にあるため、国債の発行額を増やしてプライマリー・バランスが赤字になっても何ら支障ありませんでした。
議論の内容に基づき「以外に投票する」議員に分類しました。
2021年衆院選の得票率
得票率40.6%の次点で当選しました。
(有効投票数210,160票 投票率53.43%)
当選者と次点 | 得票率 |
---|---|
岩谷 良平 (維新) | 48.5% (101,857票) |
宗清 皇一 (比例当選) | 40.6% (85,321票) |
※衆議院インターネット審議中継及び総務省選挙関連資料 参照
本記事に掲載されている経済のグラフ