理由:「消費税の減税」と「財政出動」に反対するため
2016年2月の財務金融委員会で、財政について議論していました。
財源に限りがある
野中議員は、まず財源について議論しました。
今回、財務金融委員会におきまして委員の皆様方と政府との議論を聞くに当たりまして、改めて線引きというのは難しいなというふうに感じております。財源に限りがあるわけですから、時に年齢、そして、時に所得、給付の額等々ございますが、今回議論に上がっている中で、軽減税率、そして給付つき税額控除について議論がなされております。
…軽減税率におきましては、消費者が対象品目を購入する都度、減税効果を実感する、いわゆる痛税感を緩和するメリットがございます。重ねて申し上げるとおり、財源に限りがあるということでありますので、どちらも線を引かなければならないということであります。仮に給付つき税額控除でも、低所得者に、範囲そして給付水準について線引きの議論になると思いますし、軽減税率においては、現在多くの委員の方々が品目について質問をされております。
第190回国会 衆議院 財務金融委員会 第7号 平成28年2月25日
野中議員は、財源には限りがあるため、手当てする予算も絞らなければならない、と主張しました。
上のグラフは、長期債務残高と国債の金利を示したものです。国債は超低金利の状態にあるため、国債を発行して予算を確保すれば済む話でした。
今回の消費税の必要性
次に、消費税について議論しました。
1988年、竹下内閣時に消費税が導入されました。1997年、橋本内閣時に消費税が3%から5%に上がりました。そして2014年に5%から8%に上がったということでありまして、消費税導入、そして2回の増税というのを麻生大臣は国会議員の立場で経験をされているというふうに思っております。
消費税というのは、国民感情として余り気持ちよく受け入れがたい。その中で、必要性を訴えて、厳しい中で国会議員の立場で説明をされてこられたということであります。
今回に関しては、さらに特別な事例といいましょうか、増税をし、その中に軽減税率で品目を入れて落としていくということが今回の議論になっておると思いますが、過去3回、消費税について経験をされた立場から、今回の消費税の必要性、そして軽減税率導入の必要性についてどう説明をされておられるか、御答弁を願います。
…ありがとうございました。日本が誇るこの社会保障制度を次世代につないでいく、そしてまた、逆進性の面からも、痛税感を緩和するために軽減税率を行うという答弁をいただきました。
第190回国会 衆議院 財務金融委員会 第7号 平成28年2月25日
野中議員は、社会保障の財源を確保するために消費税を上げる必要がある、と主張しました。
上のグラフは、各国における家計消費の伸び方を比較したものです。日本は、世界最低水準の伸び率でした。政府は本来、冷え込んだ消費を回復させるために減税すべき所を、逆に増税し続けました。
コストを下げていくことも大切なのではないか
2018年4月の農林水産委員会で、金子議員から山元立木価格について質問を受けました。山元立木価格とは、樹木の販売価格を意味します。
[金子議員の質疑]
山元立木価格がピーク時の1割から2割に低下しているということを御存じだと思います。そして、造林の初期コストは1ha当たり約158万円ということで、今おっしゃっていただきましたが、確かに、国と都道府県を合わせた補助というのは6割から7割程度あるということではありますけれども、大変厳しい中で、やはりこれが十分だとは言えないんだと思います。今申し上げたように、この立木価格は結局、森林所有者の収入に相当するものですから、これでは本当に林業をやっていけないということだと思うんです。
第196回国会 衆議院 農林水産委員会 第8号 平成30年4月11日
金子議員は、林業家の収入に相当する山元立木価格が、最盛期の1~2割に低迷しているため、政府の補助割合をもっと引き上げるべきだ、と主張しました。
上のグラフは、各国の物価上昇率を比較したものです。日本は、世界最低水準の0%でした。山元立木価格は、物価の平均よりも大きく下がり続けたため、林業家の収入が激減していました。しかし、野中議員は次のように答弁しました。
[野中議員の答弁]
第196回国会 衆議院 農林水産委員会 第8号 平成30年4月11日
お答えいたします。 支援体制の中で、やはりまずコストを下げていくということも大切なのではないかというふうに思っておりまして、その中で、一貫作業に支援する林業成長産業化総合対策を今年度から取組として設けたということでございます。
民間の林業家がコスト削減に努めることも重要である、と主張しました。
議論の内容に基づき「以外に投票する」議員に分類しました。
2021年衆院選の得票率
得票率49.0%の次点で当選しました。
(有効投票数201,120票 投票率55.52%)
当選者と次点 | 得票率 |
---|---|
森田 俊和※(立民) | 51.0% (102,627票) |
野中 厚(比例当選) | 49.0% (98,493票) |
※衆議院インターネット審議中継及び総務省選挙関連資料 参照
同じ選挙区から出馬した現職 本記事に掲載されている経済のグラフ