理由:「財政出動」に反対するため
2022年11月の本会議で、経済と財政について議論していました。
巨額の財政出動はインフレを助長する
吉田議員は、まずインフレについて議論しました。インフレとは、需要が供給を上回ることにより、物価が上がり続ける現象をいいます。
総理に伺います。政府提出の令和4年度第2次補正予算は、一言で言えば、遅過ぎる上に、巨額予備費と基金だらけの見せかけ予算です。
…巨額の財政出動はインフレを助長するというのが経済学的な常識であり、都合のよい数字だけを取り出して説明するのは、国民の皆様に対して余りにも不誠実ではありませんか。この場で訂正のメッセージを出すべきと考えますが、総理、いかがでしょうか。
第210回国会 衆議院 本会議 第11号 令和4年11月21日
吉田議員は、インフレを助長してはならない、と主張しました。
上のグラフは、各国の物価上昇率を比較したものです。日本は、慢性的な需要不足に陥っていたため、むしろデフレの期間が長く続いていました。
予算全体を膨らませています
次に、政府予算の規模について議論しました。
…また、政府は、基金と予備費のほかにも明らかに年度内の支出が困難な予算をつけて、予算全体を膨らませています。実際に、これまでも、令和2年度は過去最大の約31兆円、令和3年度は約22兆円もの予算を使い切れずに繰り越しています。
総理、今回もまた巨額の予算を使い切れずに繰り越すことになるのではないですか。お答えください。少なくとも、現時点で繰越しを予定している繰越明許費の総額をお示しください。そして、こうした見せかけ予算のツケを払わされるのは、今の子供たち、そしてこれから生まれてくる子供たちです。
第210回国会 衆議院 本会議 第11号 令和4年11月21日
吉田議員は、政府予算の規模が過大である、と主張しました。
上のグラフは、各国の政府支出の伸び方を示したものです。吉田議員のこうした議論によって、日本は世界最低水準の伸び率になりました。
財政赤字は拡大するばかり
さらに、国債について議論しました。国債とは、税収だけでは予算に届かないため、政府が資金調達するために発行する債券をいいます。
現在、普通国債の発行残高は1000兆円目前ですが、政府は、今回の補正予算で、新たに約23兆円もの国債発行を予定しています。財政赤字は拡大するばかりですが、総理は、この財政赤字をどのように解決すべきか、全く語っていません。
第210回国会 衆議院 本会議 第11号 令和4年11月21日
吉田議員は、国債の発行額が過大である、と主張しました。
上のグラフは、長期債務残高と国債の金利を示したものです。国債は超低金利の状態にあるため、国債を発行しても何ら支障ありませんでした。
持続可能な国家予算なのでしょうか
最後に、政府債務について議論しました。
将来世代に対して余りにも無責任です。これが持続可能な国家予算なのでしょうか。 一体どのようにしてこの巨額の財政赤字を解消するおつもりなのか、抽象論ではなく、具体的にお答えください。
第210回国会 衆議院 本会議 第11号 令和4年11月21日
吉田議員は、持続不可能な予算である、と主張しました。
上のグラフは、日本と海外の一般政府(国と地方を合わせた)総債務を示したものです。海外の政府は、債務を日本以上に拡大させています。
議論の内容に基づき「以外に投票する」議員に分類しました。
2021年衆院選の得票率
得票率48.4%で当選しました。
(有効投票数283,485票 投票率61.03%)
当選者と次点 | 得票率 |
---|---|
吉田 晴美 | 48.4% (137,341票) |
石原 伸晃 (落選) | 37.2% (105,381票) |
※衆議院インターネット審議中継及び総務省選挙関連資料 参照
本記事に掲載されている経済のグラフ