理由:「財政出動」に反対するため
2018年11月の財務金融委員会で、経済と金融について議論していました。
それを比べるためにつくりました
藤丸議員は、日銀が発行したお金(マネタリー・ベース)について議論しました。
…日本のマネタリーベース(日銀が発行したお金の総額)、…名目GDPの推移があります。これは何でつくったかというと、GDP…マネタリーベースというふうに並べた図表というのは見たことがなかったものですから、それを比べるためにつくりました。
第197回国会 衆議院 財務金融委員会 第2号 平成30年11月20日
藤丸議員は、日銀の発行したお金の総額とGDPを比較しました。
上のグラフは、日銀が発行したお金の総額を示したものです。2,018年当時の時点で、約500兆円まで積みあがっていました。
マネタリーベース…とGDPも意外と似ております
次に、GDPについて議論しました。
よく見ると、マネタリーベース(日銀が発行したお金の総額)とマネーストックというのは非常に似通った推移をしております。そして、マネーストックとGDPも意外と似ております。そういうことで細かく見ていくと、非常に分析ができます。
第197回国会 衆議院 財務金融委員会 第2号 平成30年11月20日
藤丸議員は、日銀が発行したお金が増えるのに連動してGDPも拡大した、と主張しました。
上のグラフは、各国の成長率を比較したものです。日本は、世界最低水準の成長率でした。藤原議員の議論を反証していました。
マネーストックも上がってくるというふうに見ている
次に、金融政策について議論しました。
本来は、第三の矢、それからゼロ金利政策を行っておりますので、このマネーストックがぎゅっと上がるような方向に持っていかなければなりませんが、徐々に上がっていくものと、今、指標を見ると上がってきていますので、もう少したてば、如実にマネーストック(現金や預金など)も上がってくるというふうに見ているところでございます。
第197回国会 衆議院 財務金融委員会 第2号 平成30年11月20日
藤丸議員は、引き続き政策金利を0に据えておけば、経済が回復するだろう、と主張しました。
上のグラフは、各国の政策金利を比較したものです。日本は、世界で最も長い0%でした。日銀は冷え込んだ資金需要を刺激するために金利を0%の下限まで引き下げていたため、これ以上、下げることができませんでした。
財政健全化を進めて
経済政策は、大きく分けて、金融政策と財政政策があります。藤丸議員は、後者の財政政策について議論を進めました。
…ここ数年、災害がふえておりまして、災害復旧などの対応のために、平成30年度補正予算を成立いたしました。災害に対し機動的な対応を行うためには、財政健全化を進めて、財政的な対応力を常に確保しておく必要があります。
第197回国会 衆議院 財務金融委員会 第2号 平成30年11月20日
藤丸議員は、イザという時のために、今は財政支出を抑制しなければならない、と主張しました。
上のグラフは、各国の政府支出の伸び方を示したものです。藤丸議員のこうした議論によって、日本は世界最低水準の伸び率になりました。
プライマリーバランス目標の達成に向けて
次に、プライマリー・バランスについて議論しました。プライマリー・バランスとは、歳出を税収の範囲で賄うというルールで、国債の発行額を抑え込むために設けられています。
また、人生百年時代を見据え、国民の皆様が安心できる持続可能な社会保障制度を構築するためにも、財政健全化をしっかり進めていく必要があります。
新経済・財政再生計画で定められました2025年度の国、地方を合わせたプライマリーバランス目標の達成に向けて、うえの副大臣からお話をお聞きいたします。
第197回国会 衆議院 財務金融委員会 第2号 平成30年11月20日
藤丸議員は、国債の発行額を抑えるために、プライマリー・バランスを達成しなければならない、と主張しました。
上のグラフは、長期債務残高と国債の金利を示したものです。国債は超低金利の状態にあるため、発行額が増えても支障ありませんでした。
議論の内容に基づき「以外に投票する」議員に分類しました。
2021年衆院選の得票率
得票率62.3%で当選しました。
(有効投票数148,053票 投票率52.53%)
当選者と次点 | 票数 |
---|---|
藤丸 敏 | 62.3% (92,233票) |
青木 剛志 (落選) | 37.7% (55,820票) |
※衆議院インターネット審議中継及び総務省選挙関連資料 参照
本記事に掲載されている経済のグラフ