理由:「財政出動」に賛成するため
2019年10月の予算委員会で、物価について議論していました。
脱却宣言まではできない
井野議員は、まずデフレについて議論しました。デフレとは、需要が供給を下回ることにより、物価が下がり続ける現象をいいます。
現在の経済情勢の見通しについてなんですけれども、内閣としては、デフレではないというような話、宣言をされているかと思いますけれども、…現時点ではデフレから脱却したというふうな認識なのか、現在の経済情勢の見通しについてお伺いしたいと思います。
(西村担当大臣の答弁を受けて)ちょっとまだまだ不確定要素というか、危険な要素があるから脱却宣言まではできないというようなお話だったと思います。
第200回国会 衆議院 予算委員会 第1号 令和元年10月10日
井野議員は、デフレを脱却しきれていない、と主張しました。

上のグラフは、各国の物価上昇率を比較したものです。日本は、世界最低水準の0%でした。
資金需要というのはまだまだ弱いのかな
次に、民間企業の資金需要について議論しました。資金需要とは、企業が投資するために必要なお金を借りる需要を意味します。
…1991年とかバブル期に比べてまだまだ、要は、企業はお金をため込み、そしてまた積極的に借金をして投資をしていく、資金需要というのはまだまだ弱いのかなというふうに感じますけれども、この点、まず日銀、どういうふうに考えているか、教えてください。
…今、我々は日銀を通じて金融緩和をやっているんですけれども、結果、民間企業の資金需要というのはなかなか起きていない、まだまだ弱いような状況になっています。
民間の資金需要を直接喚起していかないと、やはり民間も、将来のインフレを期待して、どんどん借金して投資していこうという環境にならないんじゃないのかなというふうに私は考えております。
第200回国会 衆議院 予算委員会 第1号 令和元年10月10日
井野議員は、売り上げの見通しが立たないため、企業の資金需要が委縮している、と主張しました。

上のグラフは、日本と海外5か国、ユーロの政策金利を比較したものです。日銀は長い間、家計と企業の資金需要を刺激するため、0金利を維持していました。それでも、資金需要は伸びませんでした。
政府の財政出動によって景気の下支えをやっていかないと
最後に、財政政策について議論しました。
私は、景気対策というものはやはりしっかりとやっていかないと、多少の財政出動というもの、残念ながら、日銀から金融緩和をやって市中の銀行へ流しても、結局そこでとまって終わっているんですね。だからこそ、やはり政府の財政出動によって景気の下支えをやっていかないと、いつまでたっても上に張りついたままです、これは正直言って。
…あくまでも適正なインフレになるまではしっかりと景気を下支えしていく、財政出動していくということが大事なのではないかというふうに思いますが、麻生財務大臣、どうでしょうか。
第200回国会 衆議院 予算委員会 第1号 令和元年10月10日
井上議員は、需要が不足しているため、財政出動を行うべきだ、と主張しました。

上のグラフは、各国の政府支出の伸び方を示したものです。日本は、世界最低水準の伸び率でした。
議論の内容に基づき「投票候補」の議員に分類しました。
2024年衆院選の得票率
得票率53.2%で当選しました。
(有効投票数147,293票 投票率47.19%)
当選者と次点 | 得票率 |
---|---|
井野 俊郎 | 53.2% (78,416票) |
石関 貴史 (落選) | 32.8% (48,251票) |
※衆議院インターネット審議中継及び総務省選挙関連資料 参照
本記事に掲載されている経済のグラフ