理由:「財政出動」に反対するため
2022年12月の財務金融委員会で、財政について議論していました。
国債発行額の縮減…不断に取り組むべき
稲津議員は、まず国債について議論しました。国債とは、税収だけでは予算に届かないため、政府が資金調達するために発行する債券をいいます。
まず、我が国の財政状況に関する認識についてということでお伺いしますけれども、これは財務大臣に伺います。
…具体的には、本年9月から10月に、イギリスにおいて財政運営に対する信認低下が金利上昇や通貨の下落につながった、こうした例を出しまして、日本とは当然金融政策のスタンスとかインフレ率などが異なる状況にありますけれども、決して、対岸の火事だ、そのようなことではいけないと思っておりまして、国債発行額の縮減や債務残高抑制に不断に取り組むべきとしています。
第210回国会 衆議院 財務金融委員会 第4号 令和4年12月6日
稲津議員は、国債の発行額を抑えるべきだ、と主張しました。
上のグラフは、長期債務残高と国債の金利を示したものです。国債は超低金利の状態にあるため、発行額を増やしても何ら支障ありませんでした。
財政の責任論ということを常にやはり意識して
次に、政府債務について議論しました。
大臣からも、債務残高やGDP等を見ても大変厳しい状況にあるというお話もありました。積極的財政出動という御意見もあり、私もそうした会議にも参加をしているんですけれども、一部の見方としてはそれも当たっている面もあると思っています。ただ、問題は、財政の責任論ということを常にやはり意識しておかないと議論としてかみ合わなくなってくるんだろう、こう思っておりまして、是非、今お話しいただきましたけれども、そうした視点を踏まえて、お願いしたいと思います。
第210回国会 衆議院 財務金融委員会 第4号 令和4年12月6日
稲津議員は、政府債務が厳しい状況にあるので、その増加を抑えることが責任ある財政論議だ、と主張しました。
上のグラフは、日本と海外の一般政府(国と地方を合わせた)総債務を示したものです。海外の政府は、債務を日本以上に拡大させています。
予算の確保に向けた歳出削減、こうしたこともきっちりやらないと
最後に、歳出(政府支出)について議論しました。
今まさにこの防衛費について様々な報道がなされている。そして、もう言わずもがなですけれども、私も、防衛費の拡大ということについて、やはり、必要な予算とか財源、これについてあらゆる角度から議論していく必要があるんだろう、そのように思っております。
ただ、その前提として、安定財源確保を当然図るわけだけれども、しかし、予算の確保に向けた歳出削減、こうしたこともきっちりやらないと、やはり国民的な理解は得づらいんだと思います。だから、そこのところをしっかりまずやっていただかなければいけない、その上で幅広い議論をしていきたい、このように思っています。
第210回国会 衆議院 財務金融委員会 第4号 令和4年12月6日
稲津議員は、予算を捻出するためには、それ以外の予算を削減しなければならない、と主張しました。
上のグラフは、各国の政府支出の伸び方を示したものです。日本は世界最低水準の伸び率でした。それにも関わらず、稲津議員は緊縮財政を推進していきました。
議論の内容に基づき「以外に投票する」議員に分類しました。
2021年衆院選の得票率
得票率53.9%で当選しました。
(有効投票数179,561票 投票率64.80%)
当選者と次点 | 得票率 |
---|---|
稲津 久 | 53.9% (96,843票) |
神谷 裕※ (立民,比例当選) | 46.1% (82,718票) |
※衆議院インターネット審議中継及び総務省選挙関連資料 参照
同じ選挙区から出馬した現職 本記事に掲載されている経済のグラフ