理由:「消費税の減税」と「財政出動」に反対するため
2012年2月の予算委員会で、財政について議論していました。
とんでもないことになる
逢坂議員は、まず国債について議論しました。国債とは、税収だけでは予算に届かないため、政府が資金調達するために発行する債券をいいます。
歳入をいかに確保するか、歳出をいかに適切なものにするか、それを支える経済のベースをいかに上げていくかということは非常に大事だと思うんですけれども、私はもう一点大事なことがあると思っています。
それは、(政府債務が)1000兆になろうとする、国、地方を合わせての借財、この信用度合いをどう確保するか。これがなければとんでもないことになるわけですね、金利が1%変わるだけで、あるいは金利が2%変わるだけで、税収の半分ぐらいが一気に吹っ飛ぶような格好になるわけですから。
第180回国会 衆議院 予算委員会 第8号 平成24年2月13日
逢坂議員は、国債の金利が上がると、大変な事態になる、と主張しました。

上のグラフは、長期債務残高と国債の金利を示したものです。国債は超低金利の状態にあるため、国債を発行しても何ら支障ありませんでした。
具体的にどのような「改革」を行うのか
2017年11月、財政に関する質問書を内閣に提出しました。
(安倍総理は)「引き続き、歳出・歳入両面からの改革を続け、今後達成に向けた具体的な計画を策定いたします」と表明したが、具体的にどのような「改革」を行うのか。政府の見解を示されたい。
『プライマリーバランスの黒字化への具体的計画に関する質問主意書』 2017年11月6日
逢坂議員は、政府支出の具体的な削減案を開示するように求めました。

上のグラフは、各国の政府支出の伸び方を示したものです。逢坂議員のこうした働き掛けによって、日本は世界最低水準の伸び率になりました。
財源として重要なことは多くの人は理解している
2019年2月の予算委員会で、消費税について議論しました。
それで、実は、今回の予算審議の中での論点の一つが10月からの消費税増税であります。
この時期に消費税を増税、本当にできるのかどうか。財源として重要なことは多くの人は理解しているかもしれないけれども、この時期で適切かどうか。
第198回国会 衆議院 予算委員会公聴会 第1号 平成31年2月26日
逢坂議員は、今は消費税を上げる時期として不適切だが、やはり消費税は財源として欠かせない、と主張しました。

上のグラフは、各国における家計消費の伸び方を比較したものです。日本は、世界最低水準の伸び率でした。政府は本来、冷え込んだ消費を回復させるために減税すべき所を、逆に増税し続けました。
金利を上げる…政策が取れない
2022年10月の予算委員会で、政策金利について議論していました。
円安がやはり日本独特の要因でありまして、これは何で、総理、円安の是正、これを日本はできないんでしょうか。
私は、日本が多額の借金を抱えている、そして、この間、異次元の金融緩和で日銀が国債をたくさん抱え込んだ、そういうことによって、金利を上げる、円高に持っていく政策が取れない、そういう状況になっているのではないかと思うんですが、いかがでしょうか。
第210回国会 衆議院 予算委員会 第2号 令和4年10月17日
逢坂議員は、日銀が国債を沢山抱え込んでいるため、政策金利を上げることができずにいる、と主張しました。

上のグラフは、各国の政策金利を比較したものです。日本では25年以上もの間、資金需要が低迷していました。日銀が金利を上げない理由は、国債を沢山抱え込んでいるからではなく、資金需要が低迷しているという判断を取っているからになります。
議論の内容に基づき「以外に投票する」議員に分類しました。
2021年衆院選の得票率
得票率52.7%で当選しました。
(有効投票数214,236票 投票率60.08%)
当選者と次点 | 得票率 |
---|---|
逢坂 誠二 | 52.7% (112,857票) |
前田 一男 (落選) | 47.3% (101,379票) |
※衆議院インターネット審議中継及び総務省選挙関連資料 参照
本記事に掲載されている経済のグラフ